「やがて海へと届く」WIT STUDIOが手がけた冒頭アニメーションパートを公開

5

181

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 37 137
  • 7 シェア

岸井ゆきのが主演し、浜辺美波と共演した「やがて海へと届く」より、冒頭2分半のアニメーションパートがYouTubeで公開された。

「やがて海へと届く」アニメーションパート

「やがて海へと届く」アニメーションパート

大きなサイズで見る(全26件)

彩瀬まるの同名小説を、「四月の永い夢」「わたしは光をにぎっている」の中川龍太郎が実写化した本作。親友・すみれの死を受け入れられずにいる主人公・真奈が、すみれが最後に旅した地へと向かうさまが描かれる。岸井が真奈、浜辺がすみれを演じた。

「やがて海へと届く」アニメーションパート

「やがて海へと届く」アニメーションパート[拡大]

「やがて海へと届く」アニメーションパート

「やがて海へと届く」アニメーションパート[拡大]

アニメーションパートでは、すみれの幻想的な世界を水彩タッチの繊細なアニメーションで表現。テレビアニメ「王様ランキング」「進撃の巨人」や映画「バブル」で知られるWIT STUDIOが制作し、WIT STUDIO制作の短編アニメ「とつくにの少女」で映像ディレクターを務めた久保雄太郎と米谷聡美がアニメーション監督を務めた。

「やがて海へと届く」より、浜辺美波演じるすみれ。

「やがて海へと届く」より、浜辺美波演じるすみれ。[拡大]

アニメーションパートについて、岸井は「アニメがラストシーンに向かう橋渡しの役割をしていて、実写では伝えられないことをより観客の皆さんの心にダイレクトに届けられていると思います」、浜辺は「不思議なのですが、腑に落ちた気持ちにもなり、同時にアニメーションの中の女性の姿に必死に涙を堪えたのを覚えています」とそれぞれコメント。

「やがて海へと届く」アニメーションパート

「やがて海へと届く」アニメーションパート[拡大]

また久保は「大切なものを想い、大切なものに気づかされながら、誰かの代わりに日記を書くように、あるいは記録をするように形を作っていきました」と、米谷は「儚く移ろい続け、とどまることを知らない水面の反射に、真奈とすみれを重ね合わせながら、あらゆるゆらぎに寄り添いたい一心でアニメーションに挑みました」と制作を振り返っている。

「やがて海へと届く」は4月1日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

岸井ゆきの コメント

脚本を読んだ時はあまり想像ができていなかったのですが、完成版を観た時に「こんな風に実写とアニメが折り重なっていくんだ」と感動しました。アニメがラストシーンに向かう橋渡しの役割をしていて、実写では伝えられないことをより観客の皆さんの心にダイレクトに届けられていると思います。ぜひ劇場で確認していただきたいです。

浜辺美波 コメント

一番最初の顔合わせのときにアニメーションの映像を見せていただきました。不思議なのですが、腑に落ちた気持ちにもなり、同時にアニメーションの中の女性の姿に必死に涙を堪えたのを覚えています。私にとってあのアニメーションがあったことは役を考える救いになりました。映画全編を通してみるとまた受け取る感情が変わるのではないかと思っています。この映画を観てくださった皆さまがどんな感想や解釈をお持ちになるのか、とても気になっています。お待ちしております。

久保雄太郎(アニメーション監督)コメント

アニメーションは、形のないものを象っていく性質をもっています。一つひとつ描いていった輪郭は、彼女、彼らの記憶であり、想いであり、時間であり。大切なものを想い、大切なものに気づかされながら、誰かの代わりに日記を書くように、あるいは記録をするように形を作っていきました。アニメーションによって語られた時間が、言葉にはし難い何かに触れられていればと思います。

米谷聡美(アニメーション監督)コメント

あったかもしれない未来や、憧れに胸を焦がし、いつのまにか記憶が混濁していく。儚く移ろい続け、とどまることを知らない水面の反射に、真奈とすみれを重ね合わせながら、あらゆるゆらぎに寄り添いたい一心でアニメーションに挑みました。閉じ込められていた時間が、ゆっくりと解けていく様子を、お届けできれば幸いです。

中川龍太郎(監督)コメント

詩によってしか表現し得ないものがある。そう思い、物語の冒頭と末尾においては、台本の形ではなく、詩を書きました。その詩を久保さんと米谷さんという二人の天才アニメーション作家に表現してもらいました。実写だけでは表現しきれなかった、ひとの痛みや孤独、祈り、希望といった無数の感情を流れるようなイマジネーションの連鎖とともに紡いでもらいました。ぜひ劇場の大きな画面と暗闇の中で体感してもらえましたら幸いです。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像・動画(全26件)

(c)2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会

読者の反応

  • 5

MEMEモノアイモビルスーツ様ザクさん御用達!ビール完備!★ ガンダムベース 左⇒酒場 @if0g1e

岸井ゆきのが主演し、浜辺美波と共演した「やがて海へと届く」より、冒頭2分半のアニメーションパートがYouTubeで公開された。 / https://t.co/3BrblxKsDq / 「やがて海へと届く」WIT STUDIOが手がけた冒頭アニメーションパートを公開 - 映画ナタリー https://t.co/HGmKgbj1aL

コメントを読む(5件)

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 やがて海へと届く / 岸井ゆきの / 浜辺美波 / 中川龍太郎 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。