「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」の完成報告会が2月7日に東京・スペースFS汐留で行われ、キャストの
今井大輔のマンガ「ヒル」「ヒル・ツー」を実写化した本作。他人になりすましをされた青年が、他人に寄生する不法滞在者“ヒル”の存在を知り、果敢に立ち向かっていくさまを描く。各6話ずつの2シーズン構成で、Season1ではある日突然ヒルに日常を奪われる男・ユウキを赤楚が、Season2は伝説のヒル・カラを坂口が演じた。
赤楚と坂口は「短い時間ですが、楽しんでいってください」と挨拶。赤楚は役柄について「父親が殺人犯で、世間から少し離れて静かに過ごしたいと思っている中、ヒルに身分を奪われるんですが、役作りのために携帯電話やテレビから少し距離を置きました。寂しがり屋なのでとても孤独でつらかったです」と振り返る。原作とドラマで構成の順序が逆になっていることについて坂口は「Season1で普通に生きているユウキの世界を描くことでヒルの世界を理解することができる。そこからSeason2でヒル中心の物語が展開されるので、とても入りやすくなっていると思います」と語った。
本作での共演について、赤楚が「坂口さんは僕にとって本当に大きな背中でした。役柄も相まって、頼もしさと力強さが増しました。こうやって一緒に登壇させてもらえていることがとても感慨深いです。特に今回は、主演という形でバトンを渡させていただくので。 Season1で飽きられたらSeason2にバトンを渡せない。とても重要な役でヒリヒリしています」と述べると、坂口は「うれしいです。映像を観て、僕も感慨深いと感じました。あと、記者会見ってとても緊張するんですけど、今日は赤楚が一緒でとても安心しています。信頼しています」と話す。
共演シーンについて赤楚の「実際2日間くらいしか同じシーンがなくて。助けてもらうシーンがあるんですが、本当にかっこよかったです」というコメントを受け、坂口は「意外とアクションシーンが多い。赤楚は基本ボコボコにされる役なんですけど、やられ方が本当にうまかった。やられるのって実は難しくて、やられる側がうまいと、やる側が映えるんですよね。本当にいいやられっぷりだったよ(笑)」と絶賛。赤楚は「追われてやられての繰り返しで、ずっとやり返したいと思っていました(笑)。特にヨビ役の柳俊太郎さんはカメラが自分に向いていない時もずっと挑発してきて本当に腹が立って……全力で向き合ってくれて感謝しています」と話した。
さらに、坂口は「実は、真夏の撮影にもかかわらずカラは汗をかかないという設定があり……ブーツに長袖なのに汗をかいてはいけなかったので、別の大変さもあった。ただ、チームのメンバー皆さんがとても真摯に撮影に向き合っていて。チームのエネルギーを見て、この一員になりたいと思いました」と述懐。
最後に、赤楚は「Season1は普通の男の子が見る世界。僕の役を通してヒルの世界を感じてもらえれば。身近に感じるゾワゾワ感を楽しんでほしいです」と呼びかけ、坂口は「身の回りで起きる“かもしれない” というのがこの作品の見どころだと思います。僕が演じるカラはヒルなので、やってることは褒められたものではないけれど、カラなりの正義がある。カラから出る拳が正義の鉄槌に見えるんです。Season1はユウキの逃亡劇、Season2はカラが見せる正義の鉄槌を感じてほしいです」とメッセージを送った。
青島武と掛須夏美が脚本を手がけ、鈴木浩介が監督を務めた「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」は3月4日よりWOWOWプライムで放送、WOWOWオンデマンドで配信がスタートする。
※柳俊太郎の柳は木へんに夘が正式表記
WOWOWオリジナルドラマ ヒル
WOWOWプライム 2022年3月4日(金)スタート 毎週金曜 23:00~ ※第1話無料放送
WOWOWオンデマンド 2022年3月4日(金)23:00 配信スタート ※以降、各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信
※全12話
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