第22回東京フィルメックスは最優秀作品賞が2本、観客賞は濱口竜介「偶然と想像」

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第22回東京フィルメックスの授賞結果が、本日11月7日に東京・有楽町朝日ホールにて発表された。

第22回東京フィルメックス 授賞式の様子。

第22回東京フィルメックス 授賞式の様子。

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ジャッカワーン・ニンタムロン

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アレクサンドレ・コベリゼ

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最優秀作品賞にはタイ、フランス、オランダ、シンガポールの「時の解剖学」と、ドイツ、ジョージアの「見上げた空に何が見える?」が選ばれた。「時の解剖学」を手がけたジャッカワーン・ニンタムロンは「この受賞は出演していたすべての人たちの陰の支えがあると思う。私の作品がより広い観客に届くことを祈っている」とビデオメッセージの中で語る。そして同賞のほかに学生審査員賞にも輝いた「見上げた空に何が見える?」の監督アレクサンドレ・コベリゼは「この映画は私にとって孤独で長い道だった思う。この素晴らしい賞をいただけたことでハッピーエンドを迎えられたのではと思っている」とメッセージを送った。

「偶然と想像」 (c)2021 NEOPA _ fictive

「偶然と想像」 (c)2021 NEOPA _ fictive[拡大]

観客賞はオープニング上映された濱口竜介の「偶然と想像」に与えられた。濱口は「フィルメックスは2008年に『PASSION』という作品で初めて参加した。それから13年が経って、自分がこのような大きな、温かい気持ちになるような賞をいただけてとてもうれしく思う。会場から大きな笑い声が響くたび、幸せな気持ちになりました」と喜びをつづる。

この授賞式には国際審査員の諏訪敦彦、ウルリケ・クラウトハイム、小田香らが登壇。諏訪は「(最優秀作品賞の)2本はそれぞれユニークなプロセスで映画の未来を開いてくれていると感じたが、同等に評価したという結果ではなく、審査員それぞれが映画に何を見ようとして求めているか、まったく別の視点からその価値を見出されたもの。違うアングルというものを皆さんに提示しようと判断させてもらった。映画の未来の多様性に対する励ましのメッセージであると受けとめてもらえたらと思う」と講評を述べた。なお、11月23日まで一部の作品がオンラインで配信される。

第22回東京フィルメックス 授賞結果

最優秀作品賞

アレクサンドレ・コベリゼ「見上げた空に何が見える?」
ジャッカワーン・ニンタムロン「時の解剖学」

観客賞

濱口竜介「偶然と想像」

学生審査員賞

アレクサンドレ・コベリゼ「見上げた空に何が見える?」

タレンツ・トーキョー・アワード2021

木村あさぎ「あなたの髪は青緑の実から」

スぺシャルメンション

ラッチャプーン・ブンブンチャチョーク「A Useful Ghost」
アルヴィン・ベラルミノ「Ria」

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(c)吉田留美

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