23歳の
本作はバイトや派遣の仕事をしながら東京・渋谷の街にひっそりと暮らす兄妹、遥と祐希を軸にした作品。つつましい生活を送る中、熱海旅行の計画を立てる2人だったが、妹の祐希は次第に今の生活に疑問を持ち始める。これまでに第21回TAMA NEW WAVEのコンペティション、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021のゆうばりホープへ選出された。
演技未経験の続麻玄通(つづおげんと)が遥役で映画初主演。演劇ユニット・
劇中の2人と同じ、渋谷の街で生まれ育ったという鈴木は「この街には色々な人が色々な生き方をしているんだろうと思います。決して広い街ではありません。綺麗な街でも、整然とした街でもありません。雑多な人々が雑多なままで、ここにいます。その雑多さの中に、一瞬の輝きが見えることがあります。その輝きを捉えようと、僕はこの映画を撮りました」と語っている。
鈴木トウサ コメント
僕は渋谷の街に生まれ育ちました。この街には色々な人が色々な生き方をしているんだろうと思います。決して広い街ではありません。綺麗な街でも、整然とした街でもありません。雑多な人々が雑多なままで、ここにいます。
その雑多さの中に、一瞬の輝きが見えることがあります。その輝きを捉えようと、僕はこの映画を撮りました。
この映画の主人公の一人である兄・遙は、自分の欲望を主張しない。それが美徳だとは全く思いませんが、しかし彼はそういうふうにしか生きられない。もう一人の主人公、妹・祐希は、世界に期待しない。自分で全てを「サバイブ」しようとする。これを強さとして称揚しようという気には全くなれませんが、彼女はそういう生き方でしか満足できない。遙と祐希、いずれの生き方も否定せず、しかし肯定もせず、ただそこにある一瞬の輝きとして撮ることができたのは、やはり渋谷という街の雑多な包容力があったのだと思います。
みなさんが映画館を出て、渋谷の街を再びみた時に、それが今まで以上に愛おしいものとして映ることを願います。
鈴木トウサの映画作品
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映画ナタリー @eiga_natalie
渋谷にひっそりと暮らす兄妹描く「GLIDE」1週間限定公開、主題歌はgummyboy(動画あり / コメントあり)
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