本作は「VIDEOPHOBIA」「#ミトヤマネ」で知られる宮崎と映画美学校アクターズ・コースの第10期生が、脚本から撮影、編集まで共同で制作したSF的青春群像劇。物語は環境悪化の進む未来の地球や火星で暮らす人々を描いた「MY LIFE」、ある森に集う人々の姿を描いた「BUSH OF GHOSTS」の2部構成となる。未来を生きる人間の営みを断片的につづりながら、彼らの第一言語である日本語と日本手話を用いて「現実とは?」「幸福とは何か?」を問う。
キャストには「MY LIFE」に三好藤紀、
宮崎は本作について「ただ存在してしまっているものたちがたまたま出会い、別れる森。そこで流れる時間には宇宙と同じくはじまりも終わりもなく、物語も意味もない。それが『亡霊たちの森』であり、『わたしの人生』であり、これからの映画とわれわれの在処であるはずだ」と述べている。映画監督の
第12回香港国際聾映画祭で上映された「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」は現在、予告編がYouTubeで公開中。
映画「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」予告編
宮崎大祐 コメント
不確かさだけが確かな時代の中で映画は、人間はその持ちうる可能性のほとんどを眠らせたままオワコンとされようとしている。しかしそんな現状を嘆き憂いている時間は残念ながらない。疑義を抱くのならばスマホを投げ捨て抵抗の実践あるのみ。本作もそうした営みの一環である。ただ存在してしまっているものたちがたまたま出会い、別れる森。そこで流れる時間には宇宙と同じくはじまりも終わりもなく、物語も意味もない。それが「亡霊たちの森」であり、「わたしの人生」であり、これからの映画とわれわれの在処であるはずだ。
深田晃司(映画監督)コメント
この映画の森は私の住む街にもあるのかもしれない、とふと外を散歩でもしてみたくなるような侵食してくる映画でした。私たちの世界には暴力もあれば愛もあれば世界の終わりもあれば悲しい別れも妙な出会いも美味しいご飯もある。それらがただ静かに差し出されていく瞬間瞬間が心地よいものでした。それを支える俳優たちと宮崎監督の協働の充実。不安定に揺れる一輪車から伸びた手と手、指と指が触れ合うショットが忘れ難い。
丸山正樹(小説家)コメント
未知のものに出会った時の驚きと喜び、そしてかすかな恐れ
この映画は、過去のどんな作品にも似ていない
創造と想像のコラージュは、理解より感じることを迫ってくる
時を超え森の中をさまよう者たちが見つけたものは何なのか
それを確かめるためにもう一度この映画を観ようと思う
Jun Fukunaga fka LC @LadyCitizen69
これは観に行かねば!
宮崎大祐のSF的青春群像劇「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」下北沢で限定上映(予告編 / コメントあり) https://t.co/PcCPY2Yvu7