ジャック&ベティ30周年企画「誰かの花」予告、団地で起きた悲劇めぐる人間模様

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神奈川・横浜の映画館シネマ・ジャック&ベティの30周年企画映画「誰かの花」の予告映像が、YouTubeで公開された。

「誰かの花」

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「誰かの花」ポスタービジュアル

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シネマ・ジャック&ベティで12月18日から24日に先行上映され、2022年1月29日から全国で順次公開される「誰かの花」は、主人公・孝秋の両親が住む団地で起きた悲劇を描く物語。「世界を変えなかった不確かな罪」の奥田裕介が監督と脚本を担当した。

予告映像では、ベランダから落下した植木鉢が住民に直撃した悲痛な事故に対し、孝秋はその加害者が父ではないかと疑い、ヘルパーの長谷川里美も同じ疑念を抱く様子が映し出される。そんな孝秋に母が告げたある言葉、突然の事故に打ちひしがれる被害者の家族たちの姿も切り取られた。

このたび孝秋役のカトウシンスケ、母・マチ役の吉行和子、父・忠義役の高橋長英と、シネマ・ジャック&ベティの管理人である梶原俊幸からコメントが到着。カトウは「正義でも悪でもなく、なんならそんな事もよく分からないまま生きるしかない私やあなたもいる。生き残ろうとする私やあなたを、肯定も否定も出来ない僕だけど、ぎゅーっとしてあげたい。この映画をご覧になる皆様がどのようにこの映画を完成させていってくれるか楽しみです」とコメントし、梶原は「最高に良い意味で、30周年という浮かれ気分を吹き飛ばしてくれる、人に真摯に向き合った作品でした」と語っている。4人のコメント全文は下記に掲載した。

カトウシンスケ コメント

「誰かの花」

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奥田監督の強い想いと、冷静なシンとした意志が渦巻いた、静かな暴風雨の様な映画でした。断固たる決意で臨むとても辛く楽しい撮影でした。それはこれからも、これまでを背負って生きるぞという僕達の宣言でした。
正義でも悪でもなく、なんならそんな事もよく分からないまま生きるしかない私やあなたもいる。
生き残ろうとする私やあなたを、肯定も否定も出来ない僕だけど、ぎゅーっとしてあげたい。
この映画をご覧になる皆様がどのようにこの映画を完成させていってくれるか楽しみです。

吉行和子 コメント

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厳しさと、優しさが満ちていました。奥田監督の、想いが画面いっぱいに映し出されていました。
撮影はコロナ禍真っ最中でかなり大変でしたが、それが、緊張感につながり、皆んなの心が一つになりました。素敵な作品に参加させて頂き、嬉しかったです。

高橋長英 コメント

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奥田監督の経験を元にした脚本は、辛さとそれを乗り越えた強く優しい想いが感じられました。
長い人生の中では、自分の頑張りが報われなかったり、思いに反して起こる出来事に巻き込まれる事も多いけど、人はそれを乗り越える力を持っている。
年齢や立場により違った見方の出来る作品だと思います。

梶原俊幸(シネマ・ジャック&ベティ管理人)コメント

最高に良い意味で、30周年という浮かれ気分を吹き飛ばしてくれる、人に真摯に向き合った作品でした。世の中がより、柔軟さや想像力、あいまいなことへの許容力が欠けてきていることに気づかせてくれる作品です。必ず誰しもに濃厚な余韻を与えるはずです。
横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年の節目に、我々は、今後もこういう作品を上映していくべきなんだと、気持ちを新たにしました。

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(c)横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画製作委員会

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