西島秀俊との京都旅を内野聖陽「ルン♪」と回想、松村北斗は淡々と大好物語る

「劇場版 きのう何食べた？」の完成報告会が本日10月6日に東京・イイノホールで行われ、キャストの西島秀俊、内野聖陽、山本耕史、磯村勇斗、松村北斗（SixTONES）、監督の中江和仁が登壇した。

よしながふみのマンガを原作とする「きのう何食べた？」は、西島演じる料理上手な弁護士・筧史朗（シロさん）と内野扮する美容師の矢吹賢二（ケンジ）の暮らしを、日々の食を通して描く物語。劇場版では京都ロケも行われた。

西島は「連続ドラマ版のオープニングにもありましたが、内野さんが自撮りで2人を映すシーンがあって。京都でもスマホでお互いを撮ったり。最初のほうに撮ったのもあるけど、幸せな感じが戻って来たようで印象深いです」と振り返る。撮影はほぼ“内野任せ”だったようで、中江は「この有名人2人を京都の街に放っぽり出して、スタッフはみんな柱の陰に隠れるんです。もう終わったかな？とうかがいながら、内野さんが撮影した映像を観て『カメラワークが駄目だね、もう1回』と（笑）」と駄目出しもあったことを述懐。内野は「本当に丸投げなんですよ！」と笑いつつ「ケンジの扮装になると西島さんがシロさんに見えちゃうので。ラブラブな感じで『大好きな人と京都に来た、ルン♪』みたいな、そのままで自由にやらせてもらいました。素敵な西島さんがたくさん映っておりますので、ぜひ」とアピールする。

小日向・航カップルを演じた山本と磯村も含め、キャスト4人はドラマ版から続投したメンバー。山本は「本当に僕にとって大好きな作品、大好きな空間の物語」、磯村は「ここが戻ってくる場所だったと思えるくらい、もう1つの家族のようでした」と作品や共演者への思い入れを語る。一方、イケメン美容師・田渕役の松村は劇場版で初参加だったため「まったく知らない小さな村に放り込まれた感覚。全員が団結しているところに急に引っ越さなきゃいけないみたいな」と当初の不安を回想。共演シーンの多かった内野が「彼は真面目な性格ゆえに、練習に練習を重ねて来てくれたんです。それが逆にけっこう固まりすぎちゃって、揉み揉みとほぐしてあげましたね」と話すと、松村は「だんだん僕からも話しかけられるようになって。内野さんが入り口になって、いろいろなことを引き出してくださいました」と感謝した。

たくさんの料理が登場する本作になぞらえ、キャスト陣が自身の大好物を発表するコーナーも。スイーツ好きで知られる西島は「ドーナツ！」と満面の笑みで答え、「オールドファッション的なシンプルなものでもいいですし、チョコがかかって色とりどりなものでもいい。揚げてあってカロリーが高いやつがいいです」と熱弁。内野が「餃子を食べて、ビールを飲めば幸せ」と話すと、隣で西島は「それもいい！」とうなずく。山本は「16kgのダンベルとプロテインです」と個性的な回答を披露し、磯村は「梅水晶。一番お酒に合って、疲れも取れる気がするんです」と声を弾ませた。

続いて松村は「2つあるんですけど、いいですか？」と指を2本立てながら遠慮がちに切り出し、「七味唐辛子と、胸が焼けるほど甘いチョコレートです」と答える。そして「辛いものがすごく好きで、白いご飯にちょっと塩をかけて、大量に七味をかけて食べるのが一番好きです。辛いものって、あまりに辛いと血糖値がサーっと下がって、ちょっとボーッとするんですよ。そこに胸が焼けるほど甘いチョコレートを食べると血糖値が安定するんです。その瞬間に高揚感というか解放感が……たまらないですよね」と落ち着いた口調で持論を展開。磯村は「温冷交代ですよね！」と趣味のサウナに例えて理解を示し、山本は「血糖値の上昇を考えると最悪！」と松村の健康を案じた。

「劇場版 きのう何食べた？」は11月3日より全国でロードショー。なお本日のイベントの模様は、明日10月7日18時にYouTubeの東宝MOVIEチャンネルで配信される。