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本作は東京・明大前駅で終電を逃し、21歳で偶然出会った山音麦と八谷絹が過ごした“最高の5年間”を描くラブストーリー。菅田が麦、有村が絹を演じた。
坂元は「初日ということで特別に駆けつけてくださいました」と紹介されたことを受けて、「普段なかなか駆けつけることがないものですから、うまく駆けつけられるかとても心配」と淡々とジョークを飛ばす。そして映画の感想を「素直にしみて、ちょっと泣きました」と伝えた。
坂元と菅田が初めて対面したのは5年ほど前。坂元は「前髪が長くて顔が見えなくて。怖い人だと思っていた」と第一印象に言及し、菅田を「どんなイメージですか!」と笑わせる。その後菅田からの「ラブストーリーをやりたい」との求めが本作につながったと言い、坂元は「あのとき菅田くんが思いつきでサスペンスと言ってたら、彼は人を殺していたかも……」とラブストーリーであることに安堵した。
土井は「ありふれた人たちのありふれた恋のお話。うまくできれば、新しい感じの恋愛映画になるんじゃないかと思いました」と脚本を受け取ったときの心境を述べる。菅田は「実名の商品や人がいっぱい出てくるんですが、そのリアリティがすごい。僕が友達とカラオケで歌ってた曲がまんま出てきたり。坂元さん、なんで知ってるんだろう?と思いました」と、有村は「麦と絹という名前がものすごく好きでした。彼らのチャーミングさが脚本から感じられてきて、菅田くんと日常を作り出せることが楽しみでした」と撮影を前に胸を躍らせていた日々を懐かしんだ。
イベントでは、有村と菅田がお互いを撮り合ったオフショットが披露された。有村は「一緒に遊んでくれる方」と、カプセルトイの容器を目に当てた菅田の写真を見てほほえむ。カプセルトイの販売機がたくさん並ぶ場所での撮影では、菅田は寿司がモチーフのアイテム、有村はメッセージ付きのペンギンの置物を購入して楽しんでいたそう。さらに有村が撮影現場にギターを持ち込んで練習を重ね、星野源の楽曲を演奏できるようになったことも明かされた。
続いて坂元は「とても多面的で矛盾したものを抱えた俳優さん。いい人も悪い人の部分もあって、闇も光も持っている。2つの反するものを同時に表現できる、人間的なものをお持ちになった唯一無二の存在」「有村さんはとてもミステリアス。不思議な手品のようなお芝居を見せていただけて感激しています」と主演2人を評する。その言葉に有村は「以前、坂元さんは私のことを『一生わからないと思う』とおっしゃっていて。わからないままでいてほしいなと思います」と返し、菅田は「うれしいです。初対面のときに、“やばい人”だけじゃなくて光も見えていたってことですもんね」と喜んだ。
「花束みたいな恋をした」は全国の劇場で上映中。
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