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島本理生の同名小説を映画化した本作。公認心理師の真壁由紀が、父親を刺殺した女子大生・聖山環菜との面談を通して、自身の“ある記憶”を呼び起こされるさまが描かれる。北川は本作で由紀を演じるにあたり、ロングヘアをばっさりとカット。「せっかく切るならこれっていう思い入れのあるお仕事で髪を切りたいなと思っていて、今回ご縁をいただきました。堤組に入るのが夢だったので参加できただけで舞い上がってしまいました」と晴れやかな顔を見せる。
由紀の夫・真壁我聞に扮し、本作で約12年ぶりに堤とタッグを組んだ窪塚。「(堤から)『何もしないでくれ』って言われたんですよ。何も求められていないんじゃないかと自問自答してしまいましたが、堤監督から我聞はカメラマンとして世界中でいろんなことを経験したことによって、1周回って何もする必要がないという役なんだと言われて。僕は『寺に行ってきます』と答えました」と役作りを述懐した。
本作で初共演となった北川と中村は、ともに1986年生まれの同い歳。北川が「観てきた作品とかも一緒なので、同級生って感じがすごくしました。それこそ『窪塚さんはカリスマ』という話をずっと2人でしていて」と明かすと、中村も「緊張するね」とうなずく。その言葉を受けた窪塚が「直接言って! そういうの」と寂しがると、北川は「いやいや、私たち世代からするともう……ドキドキしていました」とはにかんだ。
環菜役の芳根は北川との共演シーンについて「段取りの段階でボロボロと泣いてしまって。本番で同じように応えられるか自信がないと監督に言ってしまったんですけど、北川さんを前にすると自然と涙があふれました」と回想。一方、北川は「京子ちゃんはすごいんです。何回やってもたくさん涙が出るし、アクリル板を全力で叩いたりこの役に全力投球していました」と芳根を称賛し、「接見のシーンでは、彼女が感情を爆発させることができれば絶対にいいシーンになるという確信があったので、私はとにかく集中して受け止めようとしていました」と振り返った。
窪塚へ視線を向けることにも緊張した様子の中村は、「オファーをいただいたときに断ろうかなって思ったくらい恐れ多い。いちファンというフワフワした感じを出さないように、重力を人より倍ぐらいにして生きています」とコメント。そんな中村の演技を窪塚が「正直『こんなにできんの?』って驚愕したんです。すべての芝居が自分のコントロールの中にあることに驚かされましたし、北川さんにしても中村くんにしてもケツを叩かれるような気分で『負けたくねえな』って思わされましたね」とたたえると、中村は「酔っ払っちゃいました。うれしはずかしオーマイハートですね」と感激の面持ちで述べた。
「ファーストラヴ」は2月11日より全国でロードショー。
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