LA・アカデミー映画博物館のオープンが延期、2021年春から秋へ

アカデミー映画博物館のオープンが現地時間2021年4月30日から9月30日に延期。映画芸術科学アカデミーが発表した。

アメリカ・ロサンゼルスに誕生する同博物館。現地における新型コロナウイルスの感染拡大と、これに伴って人が集まる場所の制限や美術館の閉鎖が続いていることから、延期が決定した。館長を務めるビル・クレイマーは「私たちは新しい日が来ることを知っています。その日が来たら、アカデミー映画博物館は私たちがずっと求めていた素晴らしい体験をお客さまに提供する準備ができているでしょう」とコメントしている。

映画作品における芸術と科学の紹介に特化した同館。プリツカー賞を受賞した建築家レンゾ・ピアノによる設計のもと、サバン・ビル（旧メイ・カンパニー・ビル）を修復して活用し、6階建の建物内には展示スペース、シアター、シャーリー・テンプル教育スタジオ、イベントスペース、保護施設、カフェなどが備えられる。9月25日のガラを含む一連のオープニングイベントを予定。オープニング展として宮崎駿の作品をフィーチャーした展示が行われることも発表されている。

テッド・サランドス（アカデミー博物館 理事会会長）コメント

2020 年は多くの課題があったにも関わらず、本博物館は今年、開館前の募金運動、LEED（建築や都市の環境の環境性能評価システム）ゴールド認証の取得、優れた展示の設置など、多くのことを成し遂げました。私たちは幸運にも、世界でもっともエキサイティングな新しい文化施設の1つの準備に携われたことを誇りに思っています。今、9月30日のオープンを心待ちにしている私たち全員にとって、あとは忍耐の問題だと思っています。

ビル・クレイマー（アカデミー映画博物館 館長）コメント

私たちは素晴らしい展示とパブリックスペースの最終仕上げを行っており、春にお客様を迎える準備ができていて、とても楽しみにしていました。しかし現在の新型コロナウイルスの感染急増により、4月のオープンで進めることは難しいと判断しました。私たちは新しい日が来ることを知っています。その日が来たら、アカデミー映画博物館は私たちがずっと求めていた素晴らしい体験をお客さまに提供する準備ができているでしょう。