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本作はプロ棋士とコンピュータが対局する電王戦に着想を得た青春物語。天才棋士に敗れ将棋の道をあきらめた主人公・英一が、将棋AIのプログラミングに新たな夢を見出していくさまが描かれる。将棋ソフト・AWAKEを開発する英一役で吉沢、英一のかつてのライバル・陸役で若葉が出演し、英一の人生を変える先輩・磯野に落合が扮した。
出演作の中でも、この映画は特に思い入れが強いという吉沢。「最初に読ませていただいた脚本がものすごく面白くて。将棋とAIに関する映画なので難しいのかなと思ったんですが、そんなことはなく、ド直球のエンテタインメント作品でした」と振り返る。英一の役作りに関しては「小さい頃から将棋しかやってこなくて、ほかに何も持っていないことを全面的に出したかった。撮影前にちょっと太ってみたり、姿勢や対局中の体の揺れを工夫しました」とこだわりを明かした。
「絶対条件として、棋士の方々の指し手や所作は体に落とし込まないといけないと思った」と話す若葉は「指し手が一番大変でした。彼らの歴史が詰まっているので、軽んじてはいけないと感じました」と真摯な姿勢を見せる。早口の長ゼリフが多かった落合は、山田から「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクのような役作りを求められたそうで「セリフが専門用語ばかりで大変で。考えるよりも、呪文のように覚えたほうがいいと思った」と苦労を吐露。オリジナル脚本を手がけた山田は、2015年の将棋電王戦FINAL第5局をもとにしたストーリーについて「その電王戦FINALがすごくドラマチックだったんです。そこで戦った開発者と棋士は顔見知りではなかったんですが、2人が小さい頃からライバルだったら面白いなと思いました」と語った。
共演シーンの多かった吉沢と落合が楽しそうに撮影を回想していると、将棋盤に向き合う演技ばかりだった若葉が「吉沢くんとは3日くらいしか一緒のシーンがなくて。あとはほぼ1人で悩んでるだけだったので、全然楽しくなかったです」とぼやいて笑いを起こす。吉沢の印象を問われると、若葉は「勝手なイメージで、もっとさわやかでスターな感じだと思ってたんです。そしたら死ぬほど暗くて(笑)。でも英一が吉沢くん本来の姿に近いのかなと思いました」と回答。「暗いよね?」と聞かれた吉沢は「自分で言うのもあれですけど、暗いです。本当は周りに興味があるんだけど、どう接していいかわからないから興味ないフリをしている英一の感じは、すごく理解できる。ここまで役とフィットする瞬間はあまりないと思いながら演じていました」と素直に答えた。
さらに若葉は「吉沢くんが、ある女優さんと宣伝のために出ていたラジオを聴いたら、めっちゃ明るくて……全然違うじゃん!みたいな(笑)。あれはスイッチがあるの? 日によって(テンションに)高低差があるの?」と質問を重ねる。吉沢は「どっちも本当なんですよ、作ってるわけじゃなくて」と返すが、若葉から「ずるい、そんなの。本当のこと教えて」と言われてしまっていた。一方落合は、吉沢と2人で飲みに行くほど仲を深めたそうで「ほろ酔いになるまで飲みました。あの吉沢亮くんが連れて行ってくれる店だから、値段設定がわからないなと思って……ATMでしこたま金を下ろしてから行ったんです」と告白して笑いを誘った。
最後に吉沢は「将棋ファンの方々にはもちろん楽しんでいただける内容ですが、友情、青春、成長といった普遍的なものをテーマとしているので、いろんな世代の方に観ていただきたいです。クリスマスにぜひ『AWAKE』を観に来てください」と挨拶した。
「AWAKE」は12月25日より、東京・新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。
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