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10月16日から11月1日にかけて開催される高雄映画祭。今年は「時光幻遊(Time Voyage)」をテーマに、 過去、現代、未来と時間軸が交差するような構成の作品が多く集められた。岡本かの子の小説「越年 岡本かの子恋愛小説集」「老妓抄」に着想を得た本作は、日本・台湾・マレーシアと国境を超えて恋人たちの姿が描かれる点がテーマに当てはまるとして特別招待作品に選出された。
記者会見には台湾キャストの
峯田と橋本は途中から会見に参加。記者から「美しい……」と声が漏れる中、橋本は「海辺のシーンには人情味を感じるノスタルジーがあるし、山形のシーンでは自慢の雪景色の中でもどかしい純愛が描かれていたり、それぞれの土地の魅力が映し出されています」と本作をアピールした。同映画祭に2回目の参加となった峯田は、銀杏BOYZとしても人気を集めており、映画祭側の熱烈なオファーによって参加することに。台湾人監督との撮影について「言葉は通じなくても、気持ちで通じ合えたなと思いました」と振り返る。またドラマ「高嶺の花」で共演した石原さとみの結婚が台湾でも話題ということで、「ライブに来てもらって以来、1年くらいお会いしていなくて、ニュースで見てびっくりしました。今回共演した橋本さんと言い、お二人には幸せになってほしいです……僕は1人で部屋で泣いています(笑)」と祝福する場面も。
上映後のティーチインでは、観客から「なぜ日本の小説家である岡本かの子の小説を原作にしたのか?」という質問が挙がった。グオ・チェンディは「昭和初期の作家だが、まったく古さを感じさせない作風で、衝撃的なラブストーリーだと思った。ぜひ映像にしたいと思ってプロデューサーに相談をしたところ、現代劇にできるかと聞かれ、ディスカッションしているうちに原作の普遍性に気付き、現代の台北でも世界のどこでも置き換えられると確信したのが、プロジェクトの始まりです」と本作の誕生について語った。
「越年 Lovers」は12月18日に山形と宮城・仙台で先行公開。2021年1月15日に全国公開となる。
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