峯田和伸×橋本マナミ出演作「越年」に行定勲、篠原哲雄、関根光才らがコメント

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日本と台湾の合作映画「越年 Lovers」を鑑賞した行定勲篠原哲雄、川島小鳥、関根光才らのコメントが到着した。

「越年 Lovers」ポスタービジュアル

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岡本かの子の小説「越年 岡本かの子恋愛小説集」「老妓抄」をもとに、グオ・チェンディが監督・脚本を担当した本作。日本の山形、台湾の台北と彰化県の海辺の町、そしてマレーシアのクアラルンプールを舞台に、こじれた恋模様が描かれる。日本パートでは、峯田和伸が主人公・寛一、橋本マナミが寛一の幼なじみ・碧を演じた。台湾パートにはヤオ・アイニンが出演している。

行定は「愛の存在を知ることに派手な物語は必要なく、ただ見つめ合うふたりの眼差しと心に灯る希望があればいいのだとこの映画は教えてくれる」、篠原は「今なぜ岡本かの子文学の映画化なのかということは重要だ。男たちが女たちの情念に追いつけず、でも女たちは追いついて欲しいと思う話だからか」とつづる。そのほかコメントは以下に記載した。

本日12月18日に山形と宮城・仙台で先行公開された「越年 Lovers」は、1月15日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。

行定勲(映画監督)コメント

愛の存在を知ることに派手な物語は必要なく、ただ見つめ合うふたりの眼差しと心に灯る希望があればいいのだとこの映画は教えてくれる。

篠原哲雄(映画監督)コメント

男女のすれ違いの映画は心が震える。台湾、日本、マレーシアのそれぞれの女性たちの意思が強くて心地良い。今なぜ岡本かの子文学の映画化なのかということは重要だ。男たちが女たちの情念に追いつけず、でも女たちは追いついて欲しいと思う話だからか。お互いの思念の越境を描いた「越年」は閉塞感ある今だからこそ観るべきなんだろう!

川島小鳥(写真家)コメント

タイトルを見て、台湾で暮らしていたときの年越しをみんなが「コワーニエン(越年)」と呼んでいたのを思いだした。人が小さな勇気を出す瞬間、自分を越えていく歓び。自分と他人との境界線を越えたいと思う衝動。日常こそ、宝物で溢れている。

犬山紙子(エッセイスト)コメント

理不尽の連続に愛おしさを感じるならそれはきっと恋、そう思わされる
岡本かの子原作の力を、グオ監督が愛おしみながら編んだ三つの街の物語は激しく愛らしかった

関根光才(映画監督)コメント

これは距離についての映画だ。3つの国の地理的距離。80年以上も前の文学との時間的距離。そして何よりも、男と女の、触れそうで触れない心の距離。その距離を、この優れた女性監督はものさしで測るのではなく、自分の手を拡げて測る。まるでそれが、人生を知る最も良い方法だと言わんばかりに。

福岡晃子(作詞作曲家 / 演奏家)コメント

長い愛のはじまりの多くは、きっとこんな風に、淡くて不恰好で小さな火種だったのかもしれない。
歌詞にしたくなるような恋物語でした。

よしひろまさみち(映画ライター)コメント

年越し=禊ぎ、とは言わないまでも、新しい年を迎えるときは心に刺さった棘を抜くタイミング。国が違ってもそれは同じで、全く違う風景の3つのエピソードのどこかに自分を見出せるはず。

新谷里映(映画コラムニスト)コメント

気持ちを伝えることは難しくて、気持ちを整理することも難しくて、そんな恋や愛にまつわる人生のまだるさが繊細に愛おしく描かれている。気持ちが見える、美しい映画でした。

世武裕子(映画音楽作曲家 / 演奏家)コメント

思いがけない瞬間に小さく光を放つ恋の始まりとか、ほとんどの人に気づかれる事すらない些細な出来事とか、そういうものこそが人生の美しさだと思う。
初冬の青空にふわっと浮いて、どこまでも行けるような気分にさせてもらった。

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(c)2019映画「越年」パートナーズ

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