本作は人生のほとんどを刑事として過ごし、現在は神奈川県警の備品管理課に所属する名瀬裕太郎(なぜゆうたろう)を主人公としたミステリー。新人管理官・海東隼人(かいとうはやと)のサポートに付いた名瀬が「なぜ?」を連発する取り調べで被疑者や海東を翻弄しながら、人々の心の闇に迫っていくさまが描かれる。
内藤が1年間の休職後に備品管理課へ異動してきた名瀬役、
内藤は「セリフ量も多く、会話劇みたいなところがあって、セリフの一言ひと言に仕掛けや伏線が張られているため、言い間違えたり、飛ばしたりできない脚本だなと思いました」と述べる。「全身刑事」という題名については「このタイトル、僕自身とても気に入っています。“全精力を傾けて仕事をしている”という意だと思いますが、“変なタイトルだけど、どんなドラマなのかな”と思って観ていただいて、観終わったあとに“なるほど”と得心してもらえたらうれしいですね」と述べた。
ドラマスペシャル「全身刑事」
テレビ朝日系 2020年2月2日(日)21:00~23:05
内藤剛志 コメント
オファーを受けたときの心境
刑事役をさまざま演じてきたからこそ新しいことをやりたいという思いもあり、まずはチャンスを与えてくださったことがうれしかったですね。自分自身、ゼロからチャレンジした感があって、今までにないものができたという手応えを感じています。
脚本を読んだ感想
ミステリーなので“事件の謎解き”がメインなのですが、セリフ量も多く、会話劇みたいなところがあって、セリフの一言ひと言に仕掛けや伏線が張られているため、言い間違えたり、飛ばしたりできない脚本だなと思いました。演劇的な要素も感じられる作品で、特に取調室は舞台のよう……。僕もこんな取り調べは、初めてやりました(笑)。僕は“真実はひとつじゃない”というのがこの作品のテーマだと思っているのですが、決して難解なドラマではなく、泣ける場面もある、血の通ったヒューマンミステリー。ぜひ皆さんで楽しくご覧いただければと思います。
名瀬裕太郎のキャラクターについて
名瀬は、「なぜ?」を連発する男。実は、従来の刑事ものでは、刑事は自らの推測で話を進めていくんですよね。例えば“お前はあの日公園にいただろう”“だからお前が殺したんだろう”とか……。それはドラマを進めるためにある意味、仕方がないことなのですが、本作ではそれをやめました。推測でものを言わず、“なぜそうなるのか?”“なぜそう思うのか?”……虚心坦懐に聞く刑事がいたらどうなるのか、そこが本作で一番のチャレンジ。演技には“正解”がなく、新作だからこそ手探りで、日々悩みながら撮影に臨みました。
笠松将との共演について
もともと笠松くんのことは知っていましたが、昨年「科捜研の女」で共演したとき、彼の芝居がすごく面白かったんです。いったいどんな人物なのか興味がわいて、ついつい合間に自分から話しかけちゃいました(笑)。だからこそ今回のキャスティングを聞いて思ったのは、“やっぱりすごい俳優さんは頭角を現してくるんだな”ということ。笠松くんは役に対してまっすぐで芝居に対する角度みたいなものがすごくいい! 役をどう演じるか、自分の中にきちんとデザインを持っているんです。前日に「このシーンはこうやりたいんですけど……」と提案してくれることもあって、前向きで熱い男。僕も20代のころはあんな感じだったので、彼と僕は俳優としての在り方が似ているなと思いました。
中山忍との共演について
古田新太との共演について
大好きな俳優さんの1人で今回3度目の共演ですが、とにかく芝居がうまい! いろいろな“手”を持っていて、ぶっ飛んだシチュエーションとリアルとのすき間を芝居で埋める力がある。まさに“巧者”ですね。この作品の色合いも、古田さんが存在するか否かで、まるで違う気がします。でもいつもくだらない話ばかりしていて、なぜかこれまで一度も彼と芝居について話し合ったことがないんです(笑)。
「全身刑事」というタイトルについて
このタイトル、僕自身とても気に入っています。“全精力を傾けて仕事をしている”という意だと思いますが、“変なタイトルだけど、どんなドラマなのかな”と思って見ていただいて、見終わったあとに“なるほど”と得心してもらえたらうれしいですね。ぜひたくさんの方に観ていただいて、第2弾へとつなげることができたら、ありがたいですね。
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「共闘者!」
いまだかつてない、内藤剛志さんからの嬉しいお言葉です✨
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