第1回野間出版文化賞の贈呈式が本日12月17日に都内のホテルにて行われ、
野間出版文化賞は、“出版の再発明”を目指す講談社が創業110周年を迎えるにあたり、記念事業の一環として2019年度より新設されたもの。出版にまつわる優れた表現活動を行った個人・団体に与えられる。
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さらに新海は、自身がノベライズ出版の中で印象深かった出来事を「小説が、日本の若い人たちが映画館に来るきっかけになっているということを知りました。10代の方から僕のもとに来る感想は『読書感想文に選びました』とか『小説で(映画を)知りました』『本屋さんで(映画を)知りました』というものがとても多い。普段僕は(出版とは)縁遠い生活をしてるけど、小学生、中学生、高校生にこんなにも本が読まれていて、それが映画の入り口になっているという流れに驚きましたし、感動しました」と振り返る。これは海外のコンテンツにはない、日本独自の強みであると主張した新海は「これからもメディアをまたがって日本の多くの人に届くような作品、運がよければ海外の人にも届くような作品を作れるよう、努力していきたいと思います」とまとめた。
この第1回野間出版文化賞は、新海のほかに作家の東野圭吾、雑誌のなかよしとりぼんも受賞。写真集がヒットした乃木坂46の白石麻衣と生田絵梨花は、特別賞に輝いた。同賞の選考委員長である林真理子は、新海に対して「言うまでもなく、大ヒットを飛ばされて。ノベライズの部数にもびっくりしました(笑)。コンテンツも出版界も潤してくださってありがとうございます」とコメントし、受賞者たちへ「第1回にふさわしい人たちを選べてよかった」と言葉を贈った。
なお本日は第1回野間出版文化賞のほか、第72回野間文芸賞、第41回野間文芸新人賞、第57回野間児童文芸賞の贈呈式も行われ、野間文芸賞では松浦寿輝、野間文芸新人賞では古谷田奈月、千葉雅也、野間児童文芸賞では戸森しるこがそれぞれ登壇した。
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