「朝が来る」は辻村深月の小説を原作とするミステリー。不妊治療の末に特別養子縁組という手段を選んだ夫妻と、中学生で妊娠し断腸の思いで子供を手放すことになった幼い母の姿が描かれる。
心から望みながらも実の子を授かることができなかった夫婦、栗原佐都子と清和を演じるのは
永作は「自らの人生の中でも岐路というのは本当に究極の選択の様なものばかりでいつも『試されてるな…』と感じる。それをフィクションの中でフルに実践している河瀬監督の撮影手法に驚き、いつ撮影は始まったのか…何が本当なのか…現場で1つになった心臓の音がいつもドックンドックン響いていた」と撮影を回想。井浦は「12年前に河瀬監督から聞かれた『あなたはどんな人間ですか?』この問いに少しでも答えられるよう全身全霊の日々でした。今もその言葉は自分を突き動かす原動力となっています」とコメントしている。
「朝が来る」は2020年初夏に全国でロードショー。
※「朝が来る」は、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて公開延期となりました。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記
永作博美 コメント
自らの人生の中でも岐路というのは本当に究極の選択の様なものばかりでいつも「試されてるな…」と感じる。それをフィクションの中でフルに実践している河瀬監督の撮影手法に驚き、いつ撮影は始まったのか…何が本当なのか…現場で1つになった心臓の音がいつもドックンドックン響いていた。皆がその静寂にどう在るのか考えただけでまた心臓が鳴ります。
井浦新 コメント
12年程前に、奈良から京都への電車の中で河瀬直美監督と初めて出逢いました。柔らかくも鋭く自分の内側に語りかけ、眼差しは心の中を見つめられてるようで、電車に揺られ話した時間は今も鮮烈に記憶に残っています。
今回、河瀬組への初参加の機会をいただき、あの日から積みあげられた想いを全開で挑みました。河瀬監督の現場は、どう芝居をするかではなく、どう“生きるか”が求められます。それができる環境を監督を始めスタッフの方々皆が徹底して作り上げてくれました。その中で俳優部は魂を擦り減らしながら生をぶつけ合う。このように作品への、人間への、深い愛に溢れた現場で生きることで、生命を育む地球の記憶についてまで再発見する事ができ、とても感動しました。
12年前に河瀬監督から聞かれた「あなたはどんな人間ですか?」この問いに少しでも答えられるよう全身全霊の日々でした。今もその言葉は自分を突き動かす原動力となっています。
蒔田彩珠 コメント
原作を読んだ時、ひかりに起こった事は、誰に起こってもおかしくない事だと、感情移入しすぎてしまい、辛かったです。
私がひかりの気持ちを背負うことで、ひかりを傷つけてしまうんじゃないかと不安にもなりましたが、撮影が進む中で、自分がひかりになったと感じた瞬間があり、とても強い心を持つことができました。
この映画を通して、私と同世代の方々をはじめ多くの人に、人間の強さや弱さ、優しさ、命について深く考えるきっかけになれば、嬉しいです。
浅田美代子 コメント
久しぶりに河瀬組...正直怖かった。何故なら河瀬監督には嘘(お芝居)は通用しないから。「その役に生きる!!」撮影期間中はずっと「浅見」で過ごした…そしてクランクアップ、「浅見」が私の中から出て行った時、新しい私が生まれた瞬間だった。縁というものにより河瀬監督と出会えたこと幸せだと心から思う。
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ぼぼんぼ @arigirisu1990
これは行こう!
河津さんと永作さんなら「小説も映画も面白い」やつだと思う。どう映像化されるのかが楽しみ。
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