「ヒックとドラゴン」新作には宮崎駿の影響も、監督「人類は自然を守らないと」

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第32回東京国際映画祭の特別招待作品である「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」が本日10月30日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで上映され、監督のディーン・デュボアがQ&Aを行った。

ディーン・デュボア

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「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」ポスタービジュアル

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「ヒックとドラゴン」シリーズの3作目となる本作。第1弾から6年後の世界を舞台に、バイキングの長に成長したヒックと相棒であるドラゴンのトゥースたちが、新天地を求めて旅をするさまが描かれる。日本語吹替版では、松重豊が最大の敵であるドラゴンハンター・グリメルに声を当てた。

ディーン・デュボア

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同シリーズが世界で受け入れられている理由を聞かれたデュボアは「ドラゴンが世界中で人気なことは大きいと思う。どの文化にも存在していて、アフリカにいたという話もあるんだ」と説明。「背中に乗って空を飛べるという願望を叶えてくれる存在だし、もしかしたら地球にいるかもしれないと思ってもらえるのも理由かもしれないね」と、ドラゴンが観客の想像を刺激する存在であることに言及した。

ディーン・デュボア

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続いてデュボアはキャラクターを作り上げるプロセスを明かす。「人間の場合は兄弟や友人たちを参考にしているよ。それによってリアルな造形ができるんだ。ヒロイックなキャラクターには短所を入れるようにしていて、そのほうが共感しやすくなる」と解説。ドラゴンを造形するにあたってはオウムやセイウチ、ブルドッグなどを参考にしたと言い、各生物のパーソナリティも考慮していると述べた。トゥースのデザインがシンプルかつほかのドラゴンと比べて小さめになっている理由を尋ねられると、「夜に消えていくようなパワフルさを持たせたいと思った一方で、犬や猫のように抱きしめたくなる存在にもしたかったんだ。だからブラックパンサーやサラマンダーを参考にデザインを考えて、猫的な動きや資質を加えていったよ」と回答する。

シリーズの締めくくりとなる今作。デュボアは宮崎駿に影響を受けていることを明かし、「人類は自然を守らないといけない。でも破壊を繰り返している。人間とドラゴンの美しい共生だけではなく、今の人類が抱えている問題にも触れたいと思った」と作品に込めた思いを伝える。さらに「『きつねと猟犬』『E.T.』『タイタニック』『ロスト・イン・トランスレーション』といった作品が大好きで、そういうストーリーの伝統に貢献したいとも考えたんだ」とにっこりした表情で語った。

「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」は12月20日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

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すぎまる @sugimarco

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