実写映画「
ユニバーサル・スタジオとドリームワークスが贈る同作は、バイキング一族の長の息子で気弱な少年ヒックが、傷付いた伝説のドラゴン・トゥースとの絆を育んでいく物語。ヒックは敵とされるドラゴンとの友情と、ドラゴンの一掃を目指すバイキングのはざまで葛藤する。アニメシリーズの長編映画3部作と同じく
大島はアニメ版「ヒックとドラゴン」が人生においてもお気に入りの1本だそうで「最初に観たのは2010年の大学受験期間中で、勉強したくなさすぎて映画館にめっちゃ通っていたんです。夏休み明けに、友人同士で観た映画を挙げながらカードバトルのように戦わせたんですが、『ヒックとドラゴン!』って言っても全然伝わらなかった(笑)。なので、とにかく布教活動に励みましたね。飲み友達の間では“被害者の会”も立ち上がっていたんじゃないかと」とジョークを交えつつ振り返る。
斉藤は「ドリームワークス作品ではまず『カンフー・パンダ』にハマって、そこから追いかけるようにアニメ版『ヒクドラ』のDVDをレンタルしました」と回想。アニメ版ではオードリーが宣伝大使を担っていたことに触れ、「事務所が一緒でして、15年経ったあとに後輩の僕が……。なので不思議な縁を感じています。次はトム・ブラウンさんかもしれない」とにっこり。大島は「小柄な人が大柄な存在を乗りこなす話ですから、若林さんと春日さんの話にも見えてくるんですよね。芸人さんが公式アンバサダーをやった作品の中では、歴史上1番ぴったりなのでは思っています」と言及した。
続いて実写版の話に移ると、大島は「アニメ版を観たときから『俺の中では実写に見えていた』という気持ちがあったのですが、やはりレベチ(レベルが違う)」と感嘆の声を上げつつ、「劇中で登場人物が『若い者は戦え』と兵士に育てられ、理解できない者は叩き潰されるという風潮が描かれますが、15年前よりも今のほうが切実に感じられるテーマですよね。実写で観るとさらに恐ろしく感じられる」とコメント。斉藤は「実験的に感じられるほど、アニメ版を忠実に捉えている。アニメで観るとおとぎ話のように感じたりもしますが、実写で観ると『めっちゃ今の話だ』と思えるんです」と続けた。
ラージフォーマットでの公開も予定されている本作。劇場で得た“映像体験”について聞かれると、大島は「アニメ版の『2』は劇場公開されていなかったんです。ソフト発売記念で1回だけ上映されると聞いて、わざわざ遠方のイオンシネマまで観に行きました。やはり大スクリーンで観てこそですから、今回は非常に“推せる”形で公開されるわけです」と説明。斉藤は「大きい怪物が出てきたときに、フレームに収め切らないようにして大きく見せたり、瓦礫が落下するスピード感などは最近の怪獣映画寄りの表現でもある」と話し、「『ハリー・ポッター』シリーズのような描写もあって、“ホグワーツドラゴン学校”のような雰囲気や壮大さを感じることもできます」と伝える。大島は「周りに『これ、ハリー・ポッターだよ』と言って見せればよかった……。確かに、ティーンエイジャーの佇まいは『ハリー・ポッター』っぽい」と同意しつつ、「あと“猫映画”って言ってもいいかな。トゥースは“飛べて強い猫”という感じで、寄ってきて去っていく姿はほぼ猫ですよね」と付け加えた。
本作のテーマである“異種間の友情”や“相互理解”に話が及ぶと、大島は「過剰に敵視する描写が、アニメの表現だと例えば『フライパンで相手をぶったたいて平面にしちゃう』というカートゥーン的になっていたりもして、動物が傷付いても抽象化されてしまうことがある。実写だとリアルな分、切実さが増しますよね」と述懐。斉藤は「アニメを実写化すると、設定の変更を余儀なくされることもあるし、変わった部分がメッセージになっていたりもする」と切り出し「でも『ヒクドラ』はずっとテーマがぶれていないんです。15年前からずっと“新しいテーマ”を描いていて、それがドリームワークスのすごいところ」と称賛した。
最後に大島は「15年間ずっとこのシリーズを愛してきて、きっとお子さんに見せた人もいると思う。『じゃあ孫の代までも』と、この実写版がブーストになることは間違いないと思う」と言葉に力を込める。斉藤は「実は30分ほど実写のほうが尺が長いんです。実写での説得力を出すために、あえて時間を延ばして表現している箇所もあるから、比較して観ると楽しめると思います。改めてメッセージの強度が高い映画です」とアピールし、イベントを締めた。
「ヒックとドラゴン」は、9月5日より全国でロードショー。日本語吹替版には坂東龍汰、Lynn、田中正彦、高木渉、内田雄馬、村瀬歩、神谷浩史、斉藤梨絵らが参加した。
実写映画「ヒックとドラゴン」日本オリジナル本予告
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お子さんと参加されている方やヒクドラグッズをお持ちの方々もいらっしゃって温かい空気感でした感謝
【イベントレポート】「ヒックとドラゴン」大島育宙&ジャガモンド斉藤が実写版を推薦「テーマが15年間ぶれない」
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