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伊集院静の同名小説をもとにした本作では、大切な存在を亡くした少女と老人の心温まる交流が描かれる。新津が愛犬ルーを亡くした少女サヤカ、坂井と滝藤がサヤカの両親に扮した。塩見と市毛はサヤカの祖父母役で出演している。
「こんにちは。マキタスポーツです!……って坂井さんに言えと言われました(笑)」と本作の共演者を名乗って笑いを誘った滝藤。撮影前に坂井、新津とともに過ごす時間をもらったと話し、「その時間があったおかげで自然と3人が本物の家族のようになっていった覚えがあります」と回想する。坂井も同じく「あの時間があって本当によかったと思います。ちせちゃんが心を開いて私たちを受け入れてくれて、私たちをお父さんお母さんとして育ててくれました」と役への準備期間を振り返った。
約1年間サヤカとして撮影に臨んでいた新津は、「サヤカは意志の強い女の子。ルーが好きという気持ちを持ち続けてずっとまっすぐに生きている女の子です」と役について説明。撮影準備の期間から1年半ほどルーとともに過ごしてきたと続け、「ルーと遊ぶのはとても楽しかったです! 撮影が終わって離れるときはすごく寂しくて、ワーッて泣いちゃいました」と当時を思い出していた。
「この映画はまだストーリーも何も知らない時点でなぜか『やりたい』と思ったんです」と話したのは市毛。「そのあと脚本を見せてもらい、役名も“おばあちゃん”でしかなく、セリフもないことに少し驚きました。それでもやりたいという気持ちがあったんです」と本作への熱意を垣間見せた。市毛と夫婦を演じた塩見は「この騒がしい世の中で、このような静かで丁寧な映画を作ったスタッフをリスペクトしています。撮影したすべての時間が私の宝物です」と強い思いを語る。また「私は新津さんと2日間、朝から夜まで縁側に座って撮影していましたが、じっくり時間をかけた撮影の中で彼女の気持ちと私の気持ちが1つに重なる瞬間があった。そんな体験は稀有」と述べ、「新津さんの世界に引っ張られていく……そんなことが映画でできるんだと感動した素敵な時間でした」と新津との共演に感銘を受けた様子。一方の新津は「休憩時間も私と本気で遊んでくれてとても楽しかったです!」と笑顔を見せた。
本作は韓国、台湾、中国でのセールスも決定。「構想から15年経ってようやく映画が完成し公開を迎えることができました」と話す橋本は、原作に出会った際を回想し「これは絶対に映画にしなければいけないと思い20年、30年の時間をかけてでも映画化する強い気持ちでいました」と述懐。「正直くじけそうになったときもありましたが、ちせに出会ってようやく形にすることができました。ありがとうございます」と感謝を口にする。フォトセッションではルーが登場し、新津は大喜び。その姿に登壇者たちも笑顔になっていた。
「駅までの道をおしえて」は全国で公開中。
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