第71回カンヌ国際映画祭である視点部門グランプリに輝いた「
本作は、人並み外れた嗅覚を持ちながらも、醜い容貌のせいで孤独と疎外を強いられる税関職員の女性ティーナを主人公としたミステリー。「
イラン系デンマーク人であるアッバシは、スウェーデンで映画を作るならリンドクヴィスト原作以外の企画には興味がないと答えたほど。当初はリンドクヴィストと2人で脚本作業に当たっていたが、「自分の望む方向性に変えたい」というアッバシの強い希望により、リンドクヴィストは「核の部分を変えなければ自由に改稿していい」と監督に伝え、サポート役に回った。
アッバシは「ヨンはずっとサポートしてくれていた。例えば本当は納得していないかもしれない変化を提案したときも、すごく落ち着いて受け止めてくれた。彼はいつも『原作を書いたのは僕だけど、映画は君が物語にしなければいけない』と言ってくれたんだ」とリンドクヴィストへの感謝を述べている。その後「ビッチ・ホリデイ」で知られる
原作と比べて大きく変更された部分もいくつかあり、リンドクヴィストは完成した映画について「家で観始めて15分後、一時停止して外に行きタバコを吸って落ち着かねばならなかった。なぜなら、私はとても幸せだったから。『ぼくのエリ』に続き、またもツイてるな、と思ったよ(笑)」と感想を語っている。
※「ボーダー 二つの世界」はR18+指定作品
アリ・アッバシの映画作品
リンク
- 「ボーダー 二つの世界」公式サイト
- 「ボーダー 二つの世界」予告編
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