「閉鎖病棟―それぞれの朝―」の完成披露試写会が本日9月26日に東京・丸の内TOEIで行われ、キャストの
帚木蓬生の小説「閉鎖病棟」を実写化した本作は、長野・小諸の精神科病院を舞台に、世間から遠ざけられながらも明るく生きていた患者たちの日常に起こる殺人事件を描く物語。死刑囚でありながら刑の失敗により生きながらえた梶木秀丸を演じた鶴瓶は「昨年の12月23日に監督とお会いして『やせてくれ』と言われて、1月7日までに7kg落として撮影に入りました」と明かす。平山から手紙で出演を打診されたと言い「うちはトップダウンやから、どんな話か知らなかったんですよ。だからそのとき太ってたんです」と話して、観客を笑わせた。
幻聴に苦しむ元サラリーマンのチュウさんこと塚本中弥役の綾野は「鶴瓶さんとがっつり(演技が)できるなと思いました」と出演の決め手を語る。「どうなるのかなという不安もありましたけど、関係なかったですね。プライベートでも本当によくしていただいているので、鶴瓶さんと僕の関係もこの作品で踏襲していいのかなと思いました」と述懐。綾野について鶴瓶は「『これ食べて!』とか『これやりましょ!』とかほんまにおばちゃんみたいな性格なんです」と現場での綾野の姿を暴露する。綾野は苦笑しつつ「鶴瓶さんを前にしたらみんな食事に手を付けづらいだろうから、ごはんを配ったりするだけですよ! そういうフォローですやん」と鶴瓶に語りかけた。
小松は、父からDVを受ける高校生という自分の役柄について「つらい役ではあったんですが、平山監督が親身に話を聞いてくださったり、寄り添ってくださいました。涙が止まらなくなってしまったときには手ぬぐいを渡してくれて、ちゃんと見てくれるんだなという温かさを感じて、助けられました」と感謝する。平山が「鶴瓶師匠には手ぬぐいを出さなかったんですけどね」と笑うと、鶴瓶は「もらっても拒否しますよ。ずっとポケットに入れてはったし」とそっけなく言う。小松の泣きの演技を振り返った鶴瓶が「号泣してはったもん。ウウウって」と大げさな声音で再現すると、綾野が「鶴瓶さん、だいぶ違います。それデフォルメって言います」と注意した。
2008年に原作と出会い、11年越しで映画化を実現させた平山。「この11年間いろんなことがあったんですが、それはきっとこの作品を作るために必要なことだったと思います。この3人が、ちゃんとそろうまで待てたことも含めて」と感慨をにじませる。ロケ地となった精神科の専門医療施設・小諸高原病院での撮影については「シナリオの参考にするため2、3回伺っていたんですが、そこで撮影ができるらしいとわかってからは止まりませんでした。関係者の皆さんの協力のもと、あの病院で撮影ができたことは素晴らしい体験でした」と感謝した。
ここで、主題歌「光るソラ蒼く」を歌う
「閉鎖病棟―それぞれの朝―」は、11月1日より全国ロードショー。
関連記事
笑福亭鶴瓶の映画作品
関連商品
リンク
- 「閉鎖病棟―それぞれの朝―」公式サイト
- 「閉鎖病棟―それぞれの朝―」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
nako @iloveyohyo
「閉鎖病棟」綾野剛が鶴瓶におばちゃん気質暴露され「フォローですやん」(写真13枚) - 映画ナタリー https://t.co/8U0PtwEiOD