本作は、島本理生の同名小説を「幼な子われらに生まれ」の
柄本が演じるのは、塔子に好意を抱く同僚・小鷹淳。塔子と鞍田の関係に唯一気付く、重要な人物だ。間宮は塔子の夫・村主真役で出演。家族思いだが、価値観のずれから無自覚に塔子を追い詰めてしまう男を演じる。
三島は柄本を「【達観した儚さ】が強さと色気を生む人で、小鷹の人生の歴史さえ感じさせながら映画に存在し、【共感】より【理解】という他者への寛大さを体現してくれたと思っています」と称賛。間宮については「イマジネーションに溢れていたし、周りを愛することと周りに愛されることを心から素直にできる稀有な存在で、【鈍感】と【敏感】が行き来する真の心の弱さと機微を繊細に演じてくれました」と述べている。柄本と間宮のコメントは下記に掲載した。
「Red」は2020年2月21日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。
柄本佑 コメント
新しく入社してきた夏帆さん演じる塔子に少し恋心を抱く男・小鷹を演じました柄本佑です。とても刺激的な恋愛映画であり、実際に起こったら大変な事になりますが…、なぜこういう映画が生まれるか。どこかでみんなちょっとだけ憧れてしまうところがあるのか。だけど、それを現実ではやってはいけない。そんな映画を2時間、疑似体験して、その恋愛を楽しんで頂きたいなと。映画っていうのはそういう夢のあるものなんだなと思います。
間宮祥太朗 コメント
三島監督と夏帆さんとじっくり撮影した日々が懐かしいです。どうなろうとも女性が女性であるという事を忘れるべからず。私はまだ結婚した事も子供を持った事もありませんが、いつかのその時の為にその事を覚えていなければと思いました。思ったと言うよりも痛感したと言った方が近いかもしれません。自分が演じた真と同じ轍を踏まない様に。
三島有紀子 コメント
塔子をとりまく3人の男は、それぞれベクトルは違うものの自分の尺度がはっきりしていて、全員に絶対的な色気と圧倒的な芝居力で夏帆さんの魅力を多面的に引き出してもらう必要がありました。3人のみなさまには、いままで観たことのない芝居をしていただけたと思うし、夏帆さん含む4人の芝居は素晴らしかった、の一言に尽きます。
柄本佑について
観察眼がある目をしているのに、緊張を解くのがうまく、色気があり、鞍田と違う声質と声の高さを持っていて、人間の複雑さと深みを表現してくれる人を探していました。柄本佑さんのことを「美しい夏キリシマ」からずっと観てきましたから、いた、と。佑さんは、【達観した儚さ】が強さと色気を生む人で、小鷹の人生の歴史さえ感じさせながら映画に存在し、【共感】より【理解】という他者への寛大さを体現してくれたと思っています。
間宮祥太朗について
真という人間が、ただ嫌な悪者に感じられては浅くなってしまうのでは、と悩みました。インテリジェンスを持ったハイソサエティの人間で、古い常識に疑いを持たない素直な男。塔子との文化の違いが出なくてはならないと考えていました。言葉の選択に知性を感じていた間宮さんが演じてくれたら、リアルで、真の考え方にも説得力が生まれるのではないか、と。間宮さんは、イマジネーションに溢れていたし、周りを愛することと周りに愛されることを心から素直にできる稀有な存在で、【鈍感】と【敏感】が行き来する真の心の弱さと機微を繊細に演じてくれました。
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柄本佑と間宮祥太朗、夏帆×妻夫木聡の共演作「Red」に出演 https://t.co/iVwpjGAuKk
原作:島本理生