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ある地方都市で起こったひき逃げ事件を発端に、平穏な生活を奪われた人々の人生が複雑に絡み合っていく様子を描く本作。水谷は脚本も手がけ、ひき逃げ事件の被害者の父親役で自身も出演した。
水谷は公開初日を迎えた胸中を「親が子供を旅に出す気持ちになります。我が子の出来がいいのか悪いのかわからない。出来が悪い子ほどかわいいと言いますが……。身の丈に合ったいい旅をしてほしいと思っています」と感慨深げに語る。中山が「カメラが回っていないところでもずっと一緒にいたので、1日会わない日があると寂しくなりました」と石田と過ごした日々を懐かしむと、石田も「麻聖くんにはいつも助けられていました」と感謝を述べた。
小林は「監督が、いつもみんなにハグをして『今日はがんばろうね』と言ってくれてすごくうれしかった」と笑顔を見せ、檀は「水谷監督がすごくエネルギッシュ!」と撮影現場の様子を明かす。「岸部さんの目線ひとつで伝える重みをすごく感じた」と撮影を振り返ったのは毎熊。そのコメントに岸部は「そんなことを言ってくれるんですね。現場では言ってくれなかったですけどね(笑)」とジョークを飛ばして観客を笑わせた。
最後に水谷は「60代で映画を3作撮るのが目標と自分の中で言っていたんです」と前置きして、「“初! 僕が出ない監督作品”というのはどうですか?」と早くも次回作に言及する。そして「岸部一徳さん、壇ふみさん、想像以上のことを目の前で見せてくれて感謝しています。熊ちゃん、涼子ちゃん、麻聖くん、法嗣くん。みんなで夢中になってやっていたんですが、本当によくやってくれたなと感謝しています。サンキュ」とキャストたちをねぎらい、舞台挨拶を締めくくった。
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