本作で松本が演じたのは、長野・野尻湖のほとりに建つ民宿を祖母と2人で切り盛りする20歳の女性・宮川澪。両親を早くに亡くした彼女は祖母の入院を機に民宿を閉めざるを得なくなり、父の親友・京介を頼って上京する。職を探すも都会の空気にうまくなじめない澪は、京介が1人で経営する銭湯の仕事を手伝うように。常連客たちと親密になり東京での日々が楽しくなっていく澪だったが、区画整理のため近いうちに銭湯が閉店することを知り、ある決断に踏み切る。
松本は「私たちの暮らす世界はとても儚くて、だからこそ美しいのだと、映画を通して改めて感じました」とコメント。監督の
「わたしは光をにぎっている」は2019年に全国でロードショー。なお本作は、現地時間4月18日から25日に開催される第41回モスクワ国際映画祭に特別招待作品として出品される。
松本穂香 コメント
映画について
私たちの暮らす世界はとても儚くて、だからこそ美しいのだと、映画を通して改めて感じました。
中川監督が紡ぐセリフは優しくて、映画の中に溢れる光はとても美しいです。
色んな視点から楽しんでもらえる映画になっていると思います。
モスクワ国際映画祭出品について
海外での上映はひとつの目標でもあったので、とても嬉しくもあり、海外の人に受け入れてもらえるのかという不安もあり、ドキドキでいっぱいです。堂々と自信を持って参加したいと思います。
中川龍太郎 コメント
映画化について
祖母の代からずっと通っていた近所のお豆腐屋さんが潰れた。学生時代にいつも通っていた銭湯も潰れた。伝統的なものが高級な文化としてしか残らないのだとしたら、日本に暮らしている多くの高級なものとは無縁の僕たちは、この国で生まれ、生きていることの思い入れをどうやって守ったらいいのでしょうか。そんな想いをきっかけに、「子供のまんまでいたい」女の子が、自分の力でどうやって新しい居場所をつかみとるのかを描きました。この小さな物語が現代日本を舞台にした、ささやかな「魔女の宅急便」になっていますように。
モスクワ国際映画祭出品について
前作「四月の永い夢」を温かく受け入れてくださったモスクワの皆さんと再会できることが楽しみです。今の日本以上に先の見えない世情にあって、ロシアは街の様相も刻々と変わっていると聞きます。この映画が、まさに激動の隣国・ロシアの人々にどう受け止められるのか、ドキドキしています。モスクワに限らず、この映画が、これまでの映画のように一つでも多くの文化で生きる人々に届きますように。そして、その声を養分にして、日本の観客の皆様と豊かなコミュニケーションがとれたら嬉しいです。
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