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是枝裕和が樹木希林に「ヒント与えてくれた」と感謝、上田慎一郎は夫婦登壇で笑顔

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第73回毎日映画コンクール表彰式にて、左から樹木希林の娘・内田也哉子、是枝裕和、城桧吏、佐々木みゆ。

第73回毎日映画コンクール表彰式にて、左から樹木希林の娘・内田也哉子、是枝裕和、城桧吏、佐々木みゆ。

第73回毎日映画コンクール表彰式が本日2月14日に神奈川・カルッツかわさきで行われ、監督の是枝裕和らが出席した。

是枝がメガホンを取った「万引き家族」は日本映画大賞のほか、安藤サクラが女優主演賞、樹木希林が女優助演賞を受賞。是枝は「今日ここに来られていませんけど、役者さんが褒められるのが監督としてうれしい」と述べ、大阪でドラマを撮影中の安藤、そして2018年9月に死去した樹木の熱演をねぎらう。本作で樹木が入れ歯を外して出演したことに司会者が触れると、是枝は「脚本前のプロットを希林さんに読んでいただいたとき、今回僕が夫婦の肉体の部分まで撮ろうとしてることがわかったようで『私は老醜をさらすことが必要になる』とおっしゃってくれたんです。希林さんは大きなヒントを与えてくれたことが何度もあり、自分が進むべき道に光を当ててくれました」と、自身にとって偉大な存在であったことを明かした。

国内外で数々の映画賞に輝き、第91回アカデミー賞の外国語映画賞にもノミネートされている本作。アカデミー賞への意気込みを問われると、是枝は「今年は『ROMA / ローマ』という本命がありますので気楽な気持ちで臨みます」と本音を漏らす。また「家族ってなんだろう、どういうふうに形を変えながら次の世代に渡していくんだろうと日々考えて、それを作品として形にしています」と家族をテーマにした作品を多く手がける所以に触れ、「日本でも撮りたいテーマや一緒にやりたい役者さんが多い。しばらくは日本でやれることをやっていきたいです」と語った。

監督賞に輝いたのは、2018年に旋風を巻き起こした「カメラを止めるな!」の上田慎一郎。キャスト陣の先頭に立って登壇した上田は「去年は観客席にいました。僕の妻が作った『こんぷれっくす×コンプレックス』がアニメーション映画賞をいただいたので」と言って、キャストと一緒に登壇した妻であり映画監督のふくだみゆきを指す。「次は俺の番だと心に誓っていたんですけど、まさか本当にこの場に立てるとは」と夫婦そろっての登壇を喜び、「妻が役所広司さんやそうそうたる方々とフォトセッションしている光景を見て、自分が本当に面白いものを作れば壁を壊せるんだと思いました。ここからがスタートだと思うので、浮足立ちすぎず、振り回されすぎず、自分が面白いと思うものを作り続けたいです」と真摯に述べた。

日本映画優秀賞には、瀬々敬久の「菊とギロチン」が選ばれた。瀬々は「この賞は若いキャストたちにとって勇気付けになったんじゃないかな」と、同作でスポニチグランプリ新人賞に選ばれた木竜麻生をはじめとするキャスト陣をたたえる。また「鈴木家の嘘」で監督を務めた野尻克己が脚本賞に。野尻は「歴代受賞者の鎌田敏夫さん、山田太一さん、伊丹十三さん、荒井晴彦さん、橋口亮輔監督と同じ場に立てたことをうれしく思います」と喜びをかみしめた。

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