松坂桃李と山本美月がドラマ「パーフェクトワールド」で初共演

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松坂桃李山本美月が、関西テレビ・フジテレビ系のドラマ「パーフェクトワールド」で初共演することがわかった。

左から松坂桃李、山本美月。

左から松坂桃李、山本美月。

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「パーフェクトワールド」1巻書影

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本作は、有賀リエの同名マンガを原作とするラブストーリー。大学時代の事故で脊髄を損傷し車椅子生活を送ることになった建築士・鮎川樹が、高校の同級生・川奈つぐみと再会し心を通わせ合っていくさまを描く。松坂が樹役、山本がつぐみ役で出演。脚本を「隣の家族は青く見える」の中谷まゆみが手がけ、「FINAL CUT」の三宅喜重と「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」の白木啓一郎が演出を担当する。

松坂は「連ドラとしては初めてのラブストーリー、全力で頑張ります! 積み重ねていける、連続ドラマならではの利点を生かし、山本美月さんと力を合わせ、作品に向き合っていきたいと思っています」とコメント。山本は「このドラマを見ることで、身体に障がいを抱えている方々の気持ちを理解してもらえたらと思います。そして、どんな人でも同じように暮らせる世界になったらと思う方が少しでも増えたらと思います」と述べている。

ドラマ「パーフェクトワールド」は4月にスタート。毎週火曜21時より放送される。

パーフェクトワールド

関西テレビ・フジテレビ系 2019年4月放送スタート 毎週火曜 21:00~

松坂桃李 コメント

火9ドラマ出演は「サイレーン」以来約3年ぶり。オファーを受けての心境

「サイレーン」は僕のGP帯初主演ドラマだったので、思い出が多く、みんなで苦難を乗り越えた作品で、今でも鮮明に覚えています。また今まで夫婦のお話はあったのですが、実は、連続ドラマで純粋なラブストーリーに挑戦するのは初めてなので自分の中では新鮮で、「ラブストーリーやるのか~、そわそわするな」と嬉しい面もあれば、表情が崩れるような、正直こそばゆい面もあります。さらにハンディキャップを背負いながらのラブストーリーなので、リアルさとハンディキャップを抱えた生活ならではの葛藤や共感も丁寧に描ければいいなと思っています。

初共演する山本美月の印象

アニメやゲームが好き……、同じニオイがします。(笑)。勘違いしないで頂きたいのですが、僕はオタクというのは、何かひとつ、極めた者がもらえる称号だと思っていて、山本美月さんはそれを持っている方だと思います。山本さんには及ばないですが、そこをきっかけに、お好きなものを見聞きし、歩み寄っていきたいです。
女優さんとしては、思い切りがすごくいい印象というか。監督の意図に沿って全力でやるというイメージがあります。役に対しての思い切り、忖度(そんたく)でやるということではなく、純粋にそこに対しての気持ちよさを感じます。あと年上男性からすごくモテそう(笑)。ハッとさせられるような視聴者の方目線に近いのが、つぐみの目線であって、そこを皮切りに恋愛が始まり、共に困難を乗り越えていくと思うと今から楽しみです。

障害や困難が多い樹とつぐみの恋愛について

困難を受け止められる男はかっこいいですし、憧れがあります。ただ僕はなるべく平和にことを進めたいタイプなので、困難を乗り越えて進んでいくという部分については妄想をしています(笑)。
恋愛は人生を、より色濃くさせる経験のひとつで、職業ドラマや刑事ドラマでもラブストーリーによって、気持ちが動かされているものが多い。樹がつぐみと出会い、惹かれていくと同時に諦めていたバスケをもう一度しようと思い始め、心にフタをしていた自分が変わっていく。主人公の人生観や価値観が恋愛によって変わっていく様は表現していきたいなと思っています。

本作の魅力

車椅子生活というのは、自分の役どころの大きなポイントだと思うので、撮影現場にどう入っていくかは重要だと思います。撮影がはじまらないと分からないことが多く、勝手も違いますし、慎重にやっていかなければならないと思っています。

役作りについて

原作のモチーフにもなっている車椅子に乗った建築士・阿部さんとお会いして、どのように生活されているのか、仕事をされているのかをご自宅と仕事場にお邪魔し、拝見させて頂きました。どの所作が難しいことなのかもわからないくらい自然にされていたので、後からそうだよな、とハッとさせられました。自然に見せるためには相当練習が必要ですし、とにかく頑張るしかないという気持ちが今は大きいです。

建築への興味

建築は全く僕が通らなかった道ですが、住む方に嬉しいサプライズを考える、とても素敵なお仕事だと思います。バリアフリーを前提に、物理的な住みやすさだけではなく、心の住みやすさを追求したデザイン、気持ちいい空間をつくるということの大切さを伝えていく作品になればいいなと思っています。

本作への意気込み

連ドラとしては初めてのラブストーリー、全力で頑張ります! 積み重ねていける、連続ドラマならではの利点を生かし、山本美月さんと力を合わせ、作品に向き合っていきたいと思っています。

山本美月 コメント

原作の感想や見どころ

人を愛する心をまっすぐに表現している作品だと思いました。
樹の障害を通して、私自身知らなかったことがたくさんあり、とても考えさせられました。私は少女漫画を普段あまり読まないのですが、久しぶりに読むと恋愛のもどかしさがなんだか新鮮に感じ、恋が愛へと変化する気持ちを見させていただいたような気がします。

初共演する松坂桃李の印象

今回初めてお会いするので、テレビで拝見した印象で恐縮ですが、とても完璧な人!というイメージがあります。役者として先輩の松坂さんとご一緒させていただけるのは、とても嬉しいですし、頼もしいです。このような恋愛ドラマに出ることがあまりないので、松坂さんはじめ、キャストみんなで楽しい現場が作れたら嬉しいです。

障害や困難が多い樹とつぐみの恋愛について

たとえどんな障がいがあっても、その人を好きだという気持ちはきっと抑えることは出来ないと思います。色々な形の障がいがあるとは思いますが、それを2人でどう乗り越えるかを一緒に考えながら、時にぶつかり合いながら、共に進めていけたら素敵だと思います。

本作の魅力

恋愛ドラマに参加をすることがあっても、恋愛の部分に大きく関わる経験が少なかったので、とても楽しみです。また、私はこの漫画を読んで、障がいを抱えている方の気持ちを全然理解出来ていなかったことに気付かされました。身体障がい者用の車の存在だったり、スポーツ、視線の低さ、ほんの少しの段差が車いすの方にとって、大きなハードルになってしまうことだったり。きっとまだまだ知らないことはあるとは思いますが、このドラマを見ることで、身体に障がいを抱えている方々の気持ちを理解してもらえたらと思います。そして、どんな人でも同じように暮らせる世界になったらと思う方が少しでも増えたらと思います。

役作りについて

原作がしっかりとあるものなので、イメージをなるべく近づけられたら、と思います。
実際に現場で監督や演者同士でお会いすると、色々と変わることは多いとは思いますが、自分の中のつぐみの樹への恋心を今から少しずつ育てて、ドラマと一緒にたくさん悩みながら成長させていけたらと思います。

有賀リエ コメント

松坂桃李さんは、新しい作品を見るたびに「すごい役者さんだなあ……」と思ってしまう、いつも次の作品を楽しみにしている役者さんでした。そんな松坂さんが樹役と聞いた時は、嘘じゃないだろうかと信じられなかったです。きっと樹の内面はもちろん、脊髄損傷の細かい仕草も丁寧に表現してくださるだろうと、安心感と期待でいっぱいになりました。
山本美月さんは、その可愛さはもちろん演技が前から大好きで、特に涙を流す時の表情が頭に残って離れない女優さんでした。山本さんに決まった時は本当に嬉しかったです。笑顔や涙の仕草が、つぐみのイメージにぴったりと重なっていくのを感じました。
プロデューサーの河西さんは原作側に何度もご説明にきてくださり、丁寧に企画を進めてくださいました。私もドラマのスタートを楽しみにしています!

河西秀幸(プロデューサー)コメント

このドラマは、樹とつぐみが純粋な気持ちで、さまざまな困難を乗り越えながら幸せに向かっていくラブストーリーです。原作をはじめて読んだ時、素敵なラブストーリーだけでなく、障がいについても深く描かれており、衝撃を受けました。障がいに対する自分の無知さを痛感するとともに、ぜひともこの素晴らしい作品を連続ドラマで丁寧に制作させて頂きたいと思いました。

樹は事故以降、恋愛もしない、旧友とも関わらず、閉じこもった世界で生きてきたものの、同級生のつぐみと交流していく中で、さまざまな事を取り戻していく、非常に繊細で難しい役です。「サイレーン」でもご一緒した松坂桃李さんにぜひとも演じて頂きたく、難役をお願いしました。松坂さんと一緒に、原作のモチーフとなった車いすの建築士・阿部一雄さんに取材をさせて頂いたとき、松坂さんの役作りに対する真摯(しんし)な姿勢などを間近で拝見し、このドラマに対する熱い想いを感じました。
つぐみはピュアな心の持ち主で芯のある女性ですが、樹との恋愛にはさまざまな葛藤を感じながら懸命に生きていきます。そんなヒロイン像が、「嘘の戦争」などでもご一緒した山本美月さんとシンクロし、迷いなくオファーをさせて頂きました。樹を想い、恋を楽しみ、そして恋に悩む姿に、きっと共感して頂けると思います。

樹は車いすでの生活を余儀なくされておりますが、そもそも完璧な人間などおらず、登場人物それぞれが何かしらの問題を抱えています。お互いが足りない部分を補って、手と手を取り合うことで、もしかしたら完璧な世界=“パーフェクトワールド”が生まれるのでは……という想いを伝えたいと思います。

親の反対だったり、純粋な恋愛を阻む恋敵の存在だったり、ラブストーリーの醍醐味(だいごみ)をたくさん楽しめるドラマですが、同時に障がいというものにも真摯(しんし)に向き合い、視聴者の方々が知らない現実を描写することで、いろいろな問題も問いかけたいと思います。
ぜひ、身近な方と一緒に「自分だったらどうするのか?」など、話題にしながらご覧頂けると嬉しいです。

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原作は有賀リエ(KC Kiss)。

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