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東京フィルメックスが本日開幕、ホン・サンスのオープニング作品を主演俳優が語る

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キ・ジュボン

キ・ジュボン

第19回東京フィルメックスが本日11月17日に開幕。オープニング作品としてホン・サンス監督作「川沿いのホテル」が東京・TOHOシネマズ 日比谷で上映され、主演のキ・ジュボンがティーチインに登壇した。

先立って行われた開会式には「スモーク」「女が眠る時」を手がけた審査委員長のウェイン・ワン、審査員としてインドネシアの女性監督モーリー・スリヤ、日本のアートディレクター・エドツワキ、東京テアトルの西澤彰弘が登壇。映画祭ディレクター・市山尚三からのオファーを快諾して審査委員長に就任したというウェイン・ワンは、「興味深い作品がそろっていて観るのが楽しみです」と声を弾ませた。なお審査員である韓国のジャーナリスト、ジェーン・ノはスケジュールの都合で開会式を欠席した。

続いて「川沿いのホテル」の上映後、キ・ジュボンが登壇して観客の質問に答えていく。キ・ジュボンは同作での演技により、ロカルノ国際映画祭で主演男優賞を受賞。「個人的に去年はつらい時期を過ごしていました。でもその中で、私に映画を撮ろうと手を差し伸べてくれたのがホン・サンス監督。おかげで元気をもらい、映画に臨むことができました」と出演を決めた際のことを振り返る。

ホン・サンスの制作スタイルは物語に沿って順番通りに撮影していく「順撮り」で、キ・ジュボンいわく「監督はその撮り方を守っている」という。しかし「常に変化のある監督でもある」ようで、「今回、カメラを動かして撮るという手法を新しく採り入れた。今までは固定されたカメラの中で俳優が動いていましたけど、今回は俳優が動くとカメラが追いかけてくる。そういう変化がありました」と述懐。またシナリオを撮影当日の朝に渡されるため「その日は頭をフル回転させながら撮影に臨むようにしています」と明かした。

キ・ジュボンは、ホン・サンス作品にて俳優の私生活が役に反映されていることにも言及。「監督はよく俳優の話を聞いて反映させる。でも俳優に配慮してくれるし、監督は俳優の話を通してインスピレーションを得る。私たちとたくさん会話しようとするし、考えを読み取って映画を撮ろうとしてくれます」と役者とのコミュニケーションについても語った。

第19回東京フィルメックスは11月25日まで東京・有楽町朝日ホールほかで開催。

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