現在全国で公開中の「
海外では初となる今回の上映は、700席のメイン会場で2回にわたって行われた。観客とのQ&Aセッションで映画化する際の気持ちを尋ねられると、佐藤は「原作は人気のある作品のため、映画を作るうえでプレッシャーはいつも以上にありました。皆さんが期待をしている『BLEACH』以上に面白いと思ってもらう映画にするように、とにかく心がけました」とコメント。また、続編への期待の声が上がると「皆さんが望んでくれれば、できればやりたいと思っています」と前向きな回答をした。
アクションの演出について問われた佐藤は「自分の頭の中には、街中でのアクションシーンがすでにあって、そこからシナリオを作っています。実際に街中でどのように動き回り、カットをどう割るか、事前に編集して作り上げ、それをもとにアレンジを加えているんです。僕のパソコンには、自主映画のような『BLEACH』がまだ残っています(笑)」と制作の裏側を語る。続いて悪霊・虚<ホロウ>の表現を称賛されると、「日本の“和”がポイントの作品なので、虚<ホロウ>もそこにヒントがあると思いました。日本伝統文化の能や祭りでは、お面を被ってこの世にはないものを演じる風習があります。なので、あえて顔や表情が変化しないものにしました」と明かした。
もう1度観たいというファンから「今後アメリカで上映することはありますか? なければ日本まで観に行くよ!」と伝えられると、佐藤は「まだ言えないのですが、世界中の人に観てもらえるように準備をしてもらっています」と回答。今後作りたい作品については「宇宙を題材にしたものや、時代劇にファンタジーを取り入れたバトルアクションなど、挑戦したい物語はたくさんあります。いつも心がけているのは、映画としてどう面白くするか。初めて物語を知る人でも面白いと思ってもらえるように徹底しています」と述べた。
同映画祭で佐藤は、キャリアの功績を称える賞にあたる「Outstanding Achievement Award 2018」もサプライズで授与され、「すごく光栄で、突然のお話だったので素直に驚きました。エンタテインメント作品を長年扱っている映画祭からこのような賞をいただき、本当にありがとうございます」とコメント。また、本作のほかに佐藤の監督作である「アイアムアヒーロー」「いぬやしき」もスクリーンにかけられた。
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- 映画「BLEACH」本予告編
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柴村 犬吉 @inukicchy
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