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町田康の同名小説を実写化した本作は、綾野演じる“超人的剣客”にして“テキトーなプータロー侍”の掛十之進が、自らまいた種によって大惨事に見舞われる時代劇エンタテインメント。舞台挨拶には綾野のほか、
綾野は開口一番「観ていただいた通りまともな人間は1人もいません!」と言い放ち、「(本作は)革命だと思ってます。我々は現実の世界ではできないことを映画を通して表現しているんですが、だからこそスクリーンからはみ出るようなことをしていけばいいということが、この作品を通して結実した」と思いを吐露。そして、「役者としてまた1回生まれ直したなという感じがします」と感慨深そうに話す。
劇中で腹踊りを披露するろん役の北川は「ダンスの経験はないですし、腹を振って皆をダンスに誘う教祖様みたいな役なので不思議な経験をさせていただきました」と述懐。続けて「自分の信じた道を生きる、芯の強い女性という面は非常に共感しました」と語る。
綾野とのバトルシーンについて村上は「“睾丸稲荷返し”のとき、綾野くんの股間がいい匂いがして。夏を告げる石鹸のようでした」と明かし、会場を大いに沸かす。さらに、綾野と戦うシーンを撮影したのは本作で3度目くらいという村上は「(息子の村上)虹郎は『武曲 MUKOKU』で綾野くんと戦うシーンがあったんですが、綾野くんが『今回ちゃんとやれば好きなギターを買ってやるよ』と言ってくれたそうなんです。僕は3回も戦ってるのにまだ言われてない!」と綾野に訴える。綾野が「虹郎は(当時)20歳じゃないですか(笑)」と応答すると、きょとんとした表情で「僕、45歳になるよ!?」と告げ、客席やキャストを笑いに包んだ。
石井の大ファンを公言している宮藤は「自分が中学生のときに石井監督の映画を観ておかしくなっちゃったんで、この映画を中学生が観たらどうなるかが気になりますね」とコメント。石井は「楽しく呆然と観れるんですが中毒性があるのでお気を付けて」と告げ、「映画を大事にしてくれている俳優さんたちにたくさん出ていただいた。すごい俳優さんとスタッフとこんなに面白い映画を作れたことに感謝してます」と満足気な表情を見せた。
最後に綾野は「この映画が公開できるのは奇跡だと思っていますし、公開に踏み切ってくれた方々は本当に狂ってるなあと思います。自分が今どういう生き方をしているかで観る角度が変わってくると思います。観終わったあとにご自身の気持ちを投影していただけたらと思います」とアピールし、イベントを締めくくった。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
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