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池井戸潤の同名小説を実写化した本作は、トレーラーの脱輪事故を巡る大手自動車メーカーの不正をテーマにした作品。自社の無実を証明しようとする運送会社の社長・赤松徳郎を演じた長瀬は「社長役ということで、自分とはかけ離れたところもあったんですが、この役から学ぶこともたくさんありました」と述懐。赤松と対立するホープ自動車のカスタマー戦略課課長・沢田悠太役のフジオカは「この作品で描かれている正義が、バタフライエフェクトのように観ていただいた方に浸透していくことを願っています」、ホープ銀行の職員・井崎一亮役の高橋は「1人ひとり違う正義と悪というものの、どちらを選択するかで見え方が変わってくると思います。そんなことを皆さんと共有できたらうれしいです」とコメントした。
作品にちなんで「最近、大逆転したことは?」という質問を投げかけられた登壇者たち。口火を切った寺脇は、舞台で共演する新田真剣佑について「すごく尊敬してくれて、いつも『はい! はい!』って礼儀正しいんですよ。ある日、紹介したい人がいるって楽屋を訪ねてきたから『誰だよ』なんて言ったら、『父です』って千葉真一さんを連れてきて。今度は僕が『はい!』って返事をして(笑)」と大逆転させられてしまったエピソードを披露。「すごい!」と寺脇の話に反応した長瀬は話を振られると、「僕は犬ブームの中、猫派として戦ってきて。でも2、3年前くらいに空前の猫ブームが起きて大逆転を起こしたんですよ。『なんだよ!みんな好きなんじゃん!』って心の中で思ってました(笑)」と猫への愛を語った。
続いてフジオカは、共演するムロツヨシについて「いつの間にか“ディーン・ムロ”という名前を使い始めたんですよ」と苦笑すると、“ムロ・ディーン”というボードを持った観客を指し「今、逆パターンもあるんだなって思いました」と驚く。「嫌な気はしないです。許可はしてないですけどね」と穏やかに笑うフジオカに、長瀬は「こうやって普通にしてますけど、ディーンくんキレてますからね」と冗談を飛ばした。「大逆転見つかりました」と突然思い付いたように言った高橋は「本当だったら今日は映画の撮影で来れないはずだったんです。でも、ちゃんとここに来れて大逆転だなって」と笑顔を見せる。「その映画っていうのが、来年公開になる『引っ越し大名』という映画なんですけど……」とすかさず宣伝する高橋に、「仕組まれてるな! もしかしてプロデューサーが一緒なんですか!?」と長瀬が詰め寄ると、高橋は「同じです」と白状した。また阿部は裏表と前後を間違えて私服を着ていた話、深田は妹から甥っ子の子守を上手に頼まれる話、六角は正月に競艇で大逆転した話を披露した。
最後にサプライズで本木から長瀬へ手紙の朗読が。「この映画はあなたが役を引き受けてくれたから成り立ったのだと思います」とメッセージが読み上げられると、長瀬はまっすぐ本木を見ながら感謝を述べ、「こんな時代だからこそ、この作品のメッセージが際立つんだと思います。いろんな正義がありますが、観ていただいた方たちが感じ取ったものが、きっと僕たちが伝えたかったことなのだと思います」と語りかけ、イベントを締めくくった。
「空飛ぶタイヤ」は全国で公開中。
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