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「犬ヶ島」ウェス・アンダーソンが日本での上映に歓喜「今日がワールドプレミア!」

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「犬ヶ島」舞台挨拶の様子。

「犬ヶ島」舞台挨拶の様子。

本日5月22日、「犬ヶ島」の舞台挨拶が東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、監督のウェス・アンダーソン、キャストのコーユー・ランキン、ジェフ・ゴールドブラム野村訓市村上虹郎池田エライザ夏木マリ伊藤晃が登壇した。

本作は、近未来の日本のメガ崎市を舞台とするストップモーションアニメ。“犬インフルエンザ”の流行によって“犬ヶ島”に隔離された愛犬を探す少年アタリと犬たちの冒険が描かれる。

イベントの冒頭には、力士と呼出が登場。そして呼び上げにあわせてステージへ上がったアンダーソンは「この6年間、日本のこと以外は考えていませんでした。僕がこの映画にずっと携わっているから、2歳半の娘も日本のシーンを観て育っていって。今回彼女は日本に来れて、どのクリスマスや誕生日よりも喜んでいます(笑)」と挨拶する。そしてゴールドブラムは「皆さんと握手をしたいしハグもしたい。一緒に写真を撮りたいです!」とファンとの対面を喜び、ランキンは「素晴らしい映画に出させていただいて、そのおかげで日本に来ることができてとてもうれしいです」と日本語で心境を語った。

イベント中盤には、アンダーソンからファンへメッセージが送られた。彼は「日本語は難しいから、変な発音になってしまうかも」と前置きをしつつ「2012年に、置き去りにされた犬を助けに島へ行く男の子の話を思い描きました。そのとき、僕やコラボレートした人々は、自分たちに『黒澤(明)さんならどうするだろうか?』と質問を投げかけました。この作品は黒澤監督から受けた影響なくしては作ることはできませんでした」と日本語を交えながら心を込めて話す。さらにキャストを1人ずつステージに呼び込んだあとに本作のイラストを手がけた大友克洋、自身にインスピレーションを与えた宮崎駿、高畑勲、庵野秀明、今村昌平、北野武、仲代達矢、三船敏郎、志村喬、香川京子らに感謝を述べた。

アンダーソンから贈られた「犬ヶ島」仕様の浴衣を着た村上は「監督には、ついさっき初めてお会いしたんです。録音は基本的にiPhoneのボイスメモでやったので。やっと今日、ウェスの作品に出られたんだと実感が湧きました」とコメント。野村は「ウェスはとてもあったかいストーリーテラー。ぜひ物語を楽しんでください」と観客に呼びかけ、池田は「ほっぺにピンが刺さってるんです」と自身が演じたキャラクターのパペットを見つめる。伊藤は「ニューヨークで活動中にたまたまオーディションを受けたんです。まさか夏木マリさんの隣に立てるとは……。これで運を使い果たすんじゃないかなと不安」と、夏木は「完成した映画を観たときに、私の声がウェスの世界のパーツになれたと感激しました」としみじみと話した。

最後に、アンダーソンが「皆さんに楽しんでいただけることを心から願っています。すでに上映されている国もありますが、僕にとっては今日がワールドプレミアです!」と感慨深げな表情で挨拶し、イベントを締めくくった。

「犬ヶ島」は5月25日より全国でロードショー。

(c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

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