「
本作は、
「ファンキー」のメガホンを取った石井は、主演を務めた岩田について「最高な笑顔を持っていることは知っていたんです。でも、殺傷能力の強い笑顔じゃないですか。だから取り扱い注意というか。映画の中に1回だけ出てくるので、楽しみにしてほしい」とコメント。対する岩田は「石井監督はまさに鬼才。撮影ではとにかく水まみれになりました。室内のシーンでも溺れかけたくらい」と明かし、水中に潜って酸素ボンベを交換しながら行った撮影の苦労を語る。すると「幻光の果て」に出演した山下も、同じく酸素ボンベを使って水中シーンに挑んだことを告白。岩田は「同じ作品に出てるのかなってくらい、同じコメントですよね」と笑い、山下は撮影当時を「2人でLINEのやりとりをしたんです。嘘でしょ、同じことしてるねって」と振り返った。
「カナリア」を手がけた松永は、主演のEXILE TAKAHIROを「この人の魅力をどう引き出そうかと思ってシナリオを書きました。大きなスクリーンで、彼のいい表情を観ていただきたい。すごく男前だと思います」とアピール。「アエイオウ」の監督・安藤は、他の監督陣やテーマを聞かされていなかったことを明かし「たまたま私も水を使っていますし、お互い知らずに撮ったのにこんなに通ずるものになっているんだと思った。6人の監督が同じ思いということは、観てくれる皆さんにも共通する感覚なのでは」と話す。また白濱亜嵐をキャストに迎え初の男性主演作品を撮った安藤は「まず主人公を愛さないと撮れないのですが……いいもんですね、イケメンを目の前にするのは! 美しい男性を見ることは、それだけで生きる糧になるんです。うちの祖母もそう言っていました。イケメンというだけで幸せ!」とまくし立てて笑いを起こした。
「Our Birthday」のメガホンを取ったYuki Saitoは「キーワードを挙げるなら、LoveとDreamとHappiness。これはHIROさんに気を使っているのではなく、直球勝負をしたら自然とそういうセリフが生まれてきたんです」と説明。主演の青柳翔については「今回英語芝居があります。勝手に青柳さんのことを英語ペラペラだと思っていたんですが、本読みのときに『大丈夫ですよね?』と聞いたら、子犬のような目で『監督、僕英語しゃべれません』って。それからストイックにやってくれた」と裏話を明かす。「Kuu」を手がけた平林は「他者を認めないと自分も認めてもらえない、というシンプルな話にしようと思った。セリフをどんどん削る手法を使って、実験的な要素もある映画にしてみました」と、今作での挑戦を解説した。
撮影中のエピソードを聞かれた山下は、プールに飛び込むシーンで頭をぶつけ、たんこぶを作ったことを述懐。岸本が「痛いことを顔に出していなかったので、覚えていないです」と言うと、山下が「監督には言っていないです」とプロ意識を垣間見せる。また水中で麻生久美子との共演シーンに挑んだ岩田は「女性ということもあり、水中で髪の毛が逆立って動いてしまうんです。麻生さんの髪の毛が顔にかかってNGカットだとわかったとき、とっさにその髪を手で避けたら、監督にファインプレーだと言われました」と回想する。石井から即座に「こういう人が売れるんだと思った。好青年」と絶賛された岩田は、「面白すぎですね、監督は」と恐縮していた。
最後に別所は「湊かなえさんが『ショートフィルムは削りの美学』と言ってくれました。監督キャストの皆さんが削りに削ってくれた、本質的なものに迫る作品群だと思います」とコメント。そしてHIROが「監督の皆さんの話を聞かせてもらって、もう1回しっかり観たいと思った。(鑑賞から)1年経っても皆さんの心に刺さり続けているものがあるような作品ばかりだと思う」と話し、舞台挨拶を締めくくった。
「ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-」は、6月4日から開催されるショートショート フィルムフェスティバル&アジア2018でプレミア上映後、6月22日より全国で公開される。
関連する特集・インタビュー
関連記事
岩田剛典の映画作品
関連商品
タグ
リンク
- 「ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-」公式サイト
- 「ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ワタナベアニ℗ @watanabeani
平林監督、レッドカーペット。
https://t.co/mEnzNIZXOE