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性犯罪被害者の手記もとにした「私は絶対許さない」新写真10枚、原作者コメントも

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「私は絶対許さない」新場面写真

「私は絶対許さない」新場面写真

性犯罪被害者のトラウマを描く映画「私は絶対許さない」の場面写真10枚が公開され、キャスト・隆大介と原作者・雪村葉子のコメントも到着した。

本作は、雪村の手記「私は絶対許さない 15歳で集団レイプされた少女が風俗嬢になり、さらに看護師になった理由」を、精神科医でもある和田秀樹が実写映画化したもの。NHK大河ドラマ「西郷どん」の西川可奈子が学生時代の葉子役、グラビアでも活躍する平塚千瑛が整形後の葉子役でダブル主演を務め、佐野史郎美保純友川カズキ白川和子吉澤健三上寛、立山咲里らも出演した。インドの第5回ノイダ国際映画祭で審査員特別賞を獲得し、フランスのニース国際映画祭では外国語映画賞ほか4部門にノミネートされている。

このたび公開された場面写真では、学生時代にレイプされた直後の葉子や、職場でレイプされる整形後の葉子、隆演じる早田と葉子が援助交際の契約をする場面などが切り取られた。

本作で劇場公開用映画に復帰した隆は「レイプと云う許し難い行為に真正面から向き合った和田監督と高間(賢治)キャメラマンの演出は、映画史に残る画期的な手法だと思います」とコメント。また雪村は、原作を出版したときのことを「私は条件を出しました。『私を強姦した男達の名前を、すべて実名で出すこと』。当時15歳だった私は、この事件を、親にも、警察にも言う勇気はありませんでした。彼らはきっと、私にだけでなく、他の女の子にも同じようなことをしていたはず。それでも、なんのお咎めもなくのうのうと生きているのだ、と思うと、これだけは譲れませんでした。これは、今回の映画化でも同じです」と語っている。

「私は絶対許さない」は、4月7日より東京・テアトル新宿、4月14日より愛知・シネマスコーレ、4月28日より大阪・第七藝術劇場ほか全国にて順次ロードショー。なお4月7日にはテアトル新宿にて監督・キャスト登壇の舞台挨拶も開催される。

※「私は絶対許さない」はR18+指定作品

隆大介 コメント

レイプされた女性が一生涯単位で引き摺るトラウマ…その卑劣な犯罪を、ほぼ全篇を主人公の主観アングルで描くことで、レイプと云う許し難い行為に真正面から向き合った和田監督と高間キャメラマンの演出は、映画史に残る画期的な手法だと思います。

早田役は、二人の関係性はどうあれ、苛酷な境遇で生きざるを得なかった葉子にとって、数少ない心安らげる存在で有りたいという想いを大切に演じました。

雪村葉子 コメント

15歳で集団レイプ被害に遭い私が死んでから20年が経過し、私は昼は看護師、夜はSM嬢として働いておりました。3年ほど前でしょうか、たまたまある作家さんの取材を受ける機会がありました。

その作家さんと同席されていた女性編集者との会話の中で、15歳の頃に集団レイプされた経験をお話しさせていただいたところ、「なぜ集団レイプ被害者のあなたが風俗嬢になったのですか? そういう経験をしたら、男性嫌悪になって、触られるのも嫌になるのではないですか」と大変驚かれました。

「確かにそうかもしれません。でも、私にとっては、こういう生き方をすることも男達への復讐なのです」
とお答えしました。

その数日後、「あなたの復讐を、本として書いてみませんか」と手紙が届きました。そして私は、今まで封印していた記憶を、はっきりと言語化してこなかった過去を、『私は絶対許さない』という本にまとめることになりました。そう、本の出版も、私にとっては復讐の一つだったのかもしれません。

出版にあたり、私は条件を出しました。
「私を強姦した男達の名前を、すべて実名で出すこと」。
当時15歳だった私は、この事件を、親にも、警察にも言う勇気はありませんでした。
彼らはきっと、私にだけでなく、他の女の子にも同じようなことをしていたはず。
それでも、なんのお咎めもなくのうのうと生きているのだ、と思うと、これだけは譲れませんでした。
これは、今回の映画化でも同じです。

この映画がヒットし、彼ら5人が、この映画をうっかり観ますように。
きっと、普通に結婚したり、娘がいる人もいるでしょう。
そして、私を犯した過去など、とっくの昔に忘れているかもしれません。
私は、あの日から一日たりとも、一分たりとも、忘れたことなどないというのに!

最後になりましたが、この作品にかかわってくださったすべての方に感謝するとともに、この作品によって、世界中からレイプ被害者が一人でも減ってくれることを心から祈っております。

(c)「私は絶対許さない」製作委員会

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