本作は、クリスティーが1926年に発表した推理小説「アクロイド殺し」を日本で初めて映像化するもの。三谷がクリスティー原作の作品で脚本を担当するのは、2015年放送のドラマ「オリエント急行殺人事件」以来のことだ。
原作の主人公エルキュール・ポアロにあたる名探偵・勝呂武尊(すぐろたける)には、「オリエント急行殺人事件」にも出演した萬斎が扮する。勝呂の相棒となる医師・柴平祐役には、三谷作・演出の舞台「ベッジ・パードン」で萬斎と共演した
さらに個性豊かな登場人物たちを、
萬斎は、ドラマ初共演の大泉について「彼のセリフの量もかなり多かったのですが、いつもにこやかに明るく撮影現場を盛り上げてくれました」とコメント。そして「10人の容疑者に対して、全員のアリバイを整理し、見破っていく駆け引きも見どころとなっています。複雑に絡み合ったアリバイを見事に解いていく勝呂武尊をぜひお楽しみに!」と作品をアピールしている。
野村萬斎 コメント
回を重ねる充実感と言いますか、再び勝呂武尊を演じることができて、とてもうれしくもあり、やりがいもありました。前回の「オリエント急行殺人事件」の時より、人間味の増した勝呂になったのではないかと思います。しかも今回はバディ役として大泉洋さん演じる柴医師と一緒に謎に迫ることになります。大泉さんとはテレビドラマでは初共演で、彼のセリフの量もかなり多かったのですが、いつもにこやかに明るく撮影現場を盛り上げてくれました。撮影の中で、洋くんと一緒にあぜ道を自転車で走るシーンがあり、偶然、勝呂が自転車から転げ落ちるシーンの倒れ方がチャップリンみたいになったところが、とてもおもしろかったです。10人の容疑者に対して、全員のアリバイを整理し、見破っていく駆け引きも見どころとなっています。複雑に絡み合ったアリバイを見事に解いていく勝呂武尊をぜひお楽しみに!
大泉洋 コメント
(台本を読んでみて)文句なく面白かったですね。原作を知らずに三谷さんの台本から読んだので、ストーリーの面白さに興奮しながら読みました。三谷さん脚本による個性豊かなキャラクターたちがとにかく魅力的でしたね。(今回の役は)誠実で優しくて、周りの人間からも信頼されていて、それでいて、どこかコミカルのところもある人だったので、周りからなぜか好かれる癒しの男を意識して演じました。萬斎さんとは、舞台で共演させていただき、どんな役をやっても強力な印象を残すお芝居が大好きだったのでとてもうれしかったです。撮影中は、ずっと聞いてるとドンドン勝呂のキャラのとりこになり、最高に楽しい毎日でした。そんな勝呂と柴との掛け合いも見どころの一つだと思います。予測のつかないストーリーと三谷さんならではの豪華な俳優陣、濃いキャラクターをどうぞお楽しみにしていて下さい。
向井理 コメント
兵藤春夫は気が小さく、苦労知らずで行き当たりばったりのどうしようもない男ですが、人間臭くてどこか憎めないやつでもあります。個性あふれる登場人物が多く登場し、物語を彩り、かつ闇に引き込んでゆく。そして、華麗に謎を解決してゆく爽快感のある作品です。最後の最後まで、気を抜かずにご覧下さい。
松岡茉優 コメント
敬愛する先輩方とご一緒出来たこと、すてきなスタッフの方々とお仕事できたこと、勉強になりました。大泉洋さん演じる柴先生のちょっと気になる娘、花子を演じさせていただきます。野村萬斎さん演じる奇妙な探偵・勝呂に振り回されるのは大変心地よい時間でした。
秋元才加 コメント
最初に台本を読ませていただいた時、面白くてワクワクしながら、最後まで一気に読み進めてしまいました。今回、すてきなキャストの方々とご一緒出来て、とてもうれしく思っております。本田明日香という役は、メイドという職業なので、自分なりに抑えつつ控え目な女性に見える様に演じました。犯人は誰なのか、複雑に絡みあう人間模様。皆さん、是非楽しみにしていて下さい。
和田正人 コメント
私の演じる役は極めて重要な容疑者の一人です。明らかに怪しいです。疑われても仕方ない。誰が見てもそんな印象です。ストーリーを追っていく中で、加害者なのか? 被害者なのか?と、そんなところにある種の面白みを感じる人物です。真犯人は誰なのか。歴史に名を刻む推理劇をどうぞ最後まで楽しんでください。
寺脇康文 コメント
三谷さんとは映画や舞台でご一緒させていただいていますが、映像作品としては映画「ザ・マジックアワー」以来、約10年ぶりです。今回の作品も同様、三谷さんの台本は、“ギャグ”ではなく“コメディ”要素が詰まった、そこはかとないおもしろさがあると思います。演じている側は真面目ですが、お客さんは芝居をおもしろがってくれる。おもしろい本はリアルに演じたほうがおもしろさの本質が伝わると思うので、今回もそれを心がけました。僕が演じる黒井戸の秘書・冷泉は、探偵小説が大好きで、ミーハーな男。自分が仕えている黒井戸が殺されましたが、“自分の推理が少しでも役に立てば……”と事件の推理に加わろうとします。でも彼がふざけているのではなくあくまでも大真面目にやっている……ということを三谷さんともお話ししました。推理を楽しむことを大前提にしながら、それぞれの人間関係やキャラクターのおもしろさが際立つ、“三谷版推理小説”を是非楽しんで下さい。
藤井隆 コメント
撮影初日、セットに入った時に“事件”が起こりそうな予感にあふれてて、とても楽しかったです。執事の袴田役をやらせていただいております。いろいろな場面を目撃している袴田をどうぞよろしくお願いします。
今井朋彦 コメント
蘭堂吾郎。作家といいながら書いているのかいないのか。誰とどのくらい仲が良いのか悪いのか。今回の事件同様、謎の多い人物でございます。つかみどころのない役柄を楽しみながら演じました。事件のまわりをフワリとただよう蘭堂にご注目下さい。
吉田羊 コメント
私の死をきっかけに始まる今回の事件。故人ではありますが、語り手たちによる在りし日の私から、その人生を想像していただけるとうれしいです。大泉さんを想定した三谷さんの「当て書き」がこれまた楽しい! 最後までご一緒に推理を楽しんでください。
浅野和之 コメント
三谷さんの作品は、役に対してヒントがあって、いつもおもしろいアプローチを仕掛けてくるという印象があります。今回の役どころについては、はじめ90歳くらいのイメージをもって現場に入ったのですが、かなりの年齢設定を上げ過ぎたようで、結局現場では、70歳くらいのイメージで演じました(笑)。今回はワンシーンに集中し、凝縮したお芝居をお楽しみいただければと思います。
佐藤二朗 コメント
この作品で僕が演じたのは地元の袖丈警部。初参加となる三谷さんの脚本にわずかでも彩りを加えられればと思い演じました。共演者も、いずれもハートとテクニックを持った方々ばかり。大げさでなく一緒に芝居をするのが夢のように楽しい時間でした。“歴史に残る”と言われる壮烈なトリックを存分にご堪能下さい。
草刈民代 コメント
いつか三谷幸喜監督の作品に参加させていただきたいと思っておりましたので、お話をいただき、とてもうれしかったです。私演じます“満つる”さん、ちょっと変わった人です。このような役柄は演じたことがありません! でも、楽しかった~。皆さまに楽しんでいただけたら幸いです。
余貴美子 コメント
原作ではエリザベス・ラッセル、三谷さんの脚本では来仙恒子。黒井戸家の女中頭が役どころです。黒井戸家という薄気味悪い空間の中で、偽りの関係が見破られていく推理は、サスペンスがありワクワクします。初めて参加した三谷作品ですが、台詞の一つ一つが怪しく、魅力的なキャラクターになったと思います。
斉藤由貴 コメント
私の役、カナという女性は大泉さんが演じる医師の姉です。関係ない立ち位置ですが、生まれ持って好奇心旺盛な性格のために、あちこちに出没して首をつっこみ、動物的なまでのカンで(笑)。謎の鍵となる情報を探り当てたりします。明るく、かわいらしく、ちょっとずうずうしくKY(死語)なキャラクターで、弟を困らせますが、実は大きな秘密を抱える役どころで、演じていてとてもやりがいがありました。三谷さんからの手紙をもらったような気分にさせられる台本ばかりで、すばらしい仕事でした。舞台みたいな気分でした。
遠藤憲一 コメント
三谷作品4作目、改めて展開のすばらしさと言葉のおもしろさを感じました。自分はいろんな役の方と接する役でしたので、毎日とても楽しく撮影できました。ロケもセットもレトロな雰囲気があって面白いですよ。
三谷幸喜 コメント
あの名作「アクロイド殺し」のドラマ化に関われるのは、クリスティファンの脚本家にとっては最高の喜びです。ミステリーの女王に敬意を表し、設定を日本に移した以外は、極力原作に忠実に脚色してみました。
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