“のみとり”とは客の猫の蚤を取って日銭を稼ぐ仕事だが、その実態は女性に愛を奉仕する裏稼業。そんな江戸時代に実在した稼業に左遷されるエリート藩士・小林寛之進を阿部が演じた。原作は小松重男の短編集「蚤とり侍」に収録されているエピソードで、「後妻業の女」の
特報には阿部をはじめ、藩主役の松重豊、おみね役の
第1弾となるティザーポスターには、歌舞伎役者のようににらみをきかせた浮世絵風の寛之進の姿が。鼻の頭に蚤が飛び込み、首元にはキスマークが付いている。本ポスターの制作に着想を与えたのは、浮世絵師・東洲斎写楽の浮世絵「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」。また鶴橋にとって、同浮世絵をもとに手塚治虫が描いた「猫・写楽」は大切な作品だった。鶴橋は「いくら探しても資料が出てこない“蚤とり”について、偉人である手塚治虫も気にかけていたかと思うと非常に印象的で、随分と長い間変わらず、自分の真ん中に在り続けました」と述べ、「ポスターで表現されているように、阿部さんが、この当時の浮世絵に描かれているような歌舞いた表情をしてくれたこともとても嬉しいです」とポスターの出来に大満足のコメントを寄せている。
「のみとり侍」は5月18日より全国ロードショー。
※「のみとり侍」はR15+指定作品
鶴橋康夫 コメント
「蚤とり侍」を映画化するにあたって、
江戸中期、既に戦国乱世も終わり、商業主義に変わって、
その時代を生きていた侍がどのように生きていたのか、調べ始めました。
浮世絵、錦絵、春画と探すなか、新聞でみつけたのが、
手塚治虫が描いた「猫・写楽」でした。
いくら探しても資料が出てこない“蚤とり”について、
偉人である手塚治虫も気にかけていたかと思うと非常に印象的で、
随分と長い間変わらず、自分の真ん中に在り続けました。
その大事な絵が、
今回、映画「のみとり侍」のポスターのきっかけとなったことは、とても驚いています。
阿部寛さんと撮影でご一緒するのは、3度目ですが、
こちらの期待以上に寛之進という侍の誇りや忠義心を表現してくれ、
僕と彼の間には、互いに信頼があったように感じるし、
喜劇でありながら不条理劇でもある「のみとり侍」を一緒に制作しているという意気込みがありました。
ポスターで表現されているように、阿部さんが、この当時の浮世絵に描かれているような歌舞いた表情をしてくれたこともとても嬉しいです。
僕たちが想像していた以上にこの作品を理解してくれているのではないかと感じ、
「よくぞここまで表現してくれた!」と初めてポスターを見たときに思いました。
映画本編は、
現在仕上げ作業中ですが、寛之進と江戸の人々が互いに、
友情、敬愛、愛情と気持ちを育む姿の裏には、
原作者の小松先生が描いた「人は一人では生きていけない」というメッセージが
あるのではないかと思っています。
ぜひ、若い人をはじめ、幅広い方々にご覧頂きたいです。
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- 「のみとり侍」公式サイト
- 「のみとり侍」特報
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たいぷかのん/スーたん @typekanon
阿部寛がにらみきかす浮世絵風「のみとり侍」ポスター完成、特報映像も解禁(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/pcQvCH2N1r 言われないと阿部寛さんって出てくるまで時間かかるポスターだ