「変態(メタモルフォーゼ)アニメーションナイト ザ・ツアー:セレブレート」が12月22日、東京・なかのZERO(もみじ山文化センター)大ホールにて開催された。
世界の奇妙な短編アニメを集めた「変態アニメーションナイト」の全国ツアー版の一環として開催された本イベント。アニメーション作家・
会場では「フルーツ・フルーツ」などピーター・ミラードの作品計9本を上映。上映時間が合わせて9分という短編群のあっけなさと意味のつかみづらい内容から、作品が終わるたびに笑いが起こる。舞台に登壇したミラードは「来てくださったことに感謝の気持ちを述べるべきか、『申し訳ございません』と謝るべきか決め兼ねています」とコメントした。
ミラードがクラウドファンディングを用いて制作中の新作「ピーター・ミラードが教える日本アニメ100年史(仮題)」の公開録音も実施。自身の指示で観客が「アイラブアニメ」「アニメ大好き」という言葉を叫び、「崖の上のポニョ」の主題歌を合唱するとミラードは「最高です」と満足げな様子を見せる。
「全宇宙の友達」を引っさげて来日したホン・ハクスンはスクリーンを使いながら自身の作品の軌跡をレクチャー。またエイミー・ロックハートも登場し、「ジェシカ」の日本語の生アフレコ付き上映を行い、会場を盛り上げた。
さらに、監督作「夏のゲロは冬の肴」がアヌシー国際アニメーション映画祭2017の学生部門で審査員賞を獲得した冠木佐和子による「ゴキブリ体操」も上映。舞台に上がった冠木は、観客を被写体に「ゴキブリ体操」新作のライブ撮影を行った。撮影された人たちの動きは、後日ゴキブリのアニメーションに変換される。
そのほかイベントではカシア・ナレワージカの「パイナップル・カラマリ」、ヴリンダ・ザヴェリの「アイランド・オブ・イーボー」、アルベルト・バスケスの「デコラド」、ベリスラフ・カザコフの「オーバーキャスト」といった短編アニメーションを多数紹介。挨拶での水江の言葉の通り「変なアニメーションばかり」が上映され、爆笑やくすくす笑い、苦笑いなどさまざまな種類の笑いが起こった。
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リンク
- 「変態アニメーションナイト ザ・ツアー:セレブレート」公式サイト
- 「変態アニメーションナイト ザ・ツアー:セレブレート」予告編
- 「ピーター・ミラードが教える日本アニメ100年史(仮)」| CAMPFIRE
- GEORAMA/変態アニメーションナイト (@GEORAMA_jp) | Twitter
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高達俊之(コウダテ) @mitarase
平和だ。w/「変なアニメばかり」のイベント開催、観客が「ポニョ」合唱し「ゴキブリ体操」踊る - 映画ナタリー https://t.co/AqQUKs1Nfe