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本作は、「思い出のマーニー」の米林がスタジオジブリ退社後に初めて手がけた長編アニメーション。イギリスの女流作家メアリー・スチュアートの児童文学をもとに、魔女の国へと旅立つ少女メアリの冒険を描き出す。
このイベントには、杉咲、神木、米林のほか
5歳の子供がいる佐藤は、「普段は子供の教育によくない役が多いんですが、今回は胸を張って劇場に観に行こうと思います」と笑いを起こす。さらに自身が声を当てたほうき小屋の番人フラナガンに関して「人間じゃない役で、僕は絶対ネズミだと思っていたんです。でも周りにはアライグマだとかタヌキだとか好き放題言われました。それで監督に聞いてみたら『さあなんでしょう』と言われて(笑)。結局全然わからないままやったので、観てる人がいろいろと想像できるようになっています」と解説する。壇上で改めてフラナガンの正体を聞かれた米林は、緊張から「さあなんでしょうね……僕もよくわからないんですけど……」と言いよどんでしまい、佐藤から「監督、はっきりしゃべってください!(笑)」とツッコまれていた。
ゼベディ役の遠藤は、役について「怖くもなく、優しいわけでもなく、普通の庭師なんです。俳優としてもこういう役をやったことがなくて、普通の人間って難しいなと実感しました」と振り返る。2度目の共演となった杉咲について「前は花ちゃんを倉庫に閉じ込めて拳銃で脅す役だったので、今回普通に接触できてよかった」と笑うと、杉咲も「遠藤さんが怖くなくてうれしかったです。あのときは本当に恐ろしかった……」と回想した。
ここでキャストらに向け、メアリのように一夜だけ特別な力を手に入れるとしたら、どんな魔法を使いたいかというお題が。「時間を早送りできる魔法」と答えた杉咲は「ぬか漬けが好きなので、早送りしてすぐ漬かるようにしたい」と説明する。司会から「早送りしたら時間がもったいないのでは?」と聞かれると「でも、ぬか漬けいっぱい食べたいので」とはにかんだ。続いて神木は「片付けがすごく苦手なので、ヒュッとやったら物が整理整頓される魔法がいい」と身振りを交えて回答。司会に「ぬか漬けと片付けをかけたのでは……?」と振られると、「……ではないです!」と笑いながら否定する。
米林と西村は本作の完成後にスタジオジブリを訪れ、高畑勲と鈴木敏夫に作品を観てもらったそう。鈴木からは「ジブリの呪縛から解き放たれるとお前らもこういう映画を作るのか。のびのびといい映画を作ったね」と言われ、ファンタジー映画が嫌いだという高畑からは「好感のもてる映画でした。でも私が好感を持つってことはこの映画の成功は怪しいのでは?」と冗談を飛ばされたと明かす。米林は「宮崎駿監督は『俺は観ない!』と言って観てくれなかったのですが、『よくがんばった』とねぎらいの言葉をいただきました。作業が遅れていて、本当にできるのか心配してくださっていたので、無事完成を報告できてうれしかった」と語った。
最後に杉咲が「私はメアリが一生懸命がんばっている姿を見て、自分もこれくらい毎日ずるしないでがんばれているかなって、向き合う機会をもらえました」と映画をアピール。そして米林が「メアリは肝心なところで魔法の力を失ってしまいます。そういうとき、どんな気持ちで立ち上がって進んでいくか。この映画を観て、踏み出す勇気を持てたと感じていただけたらうれしいです」と話し、イベントを締めくくった。
「メアリと魔女の花」は、7月8日より全国ロードショー。
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