現在ドイツで開催中の第67回ベルリン国際映画祭コンペティション部門にて、
ベルリン国際映画祭のコンペティション部門でSABUの作品が上映されるのは、「天の茶助」以来2度目となる。上映前の記者会見には日本や中国のみならず、アメリカ、フランス、ロシアなど世界各国からメディアが集結。SABUとの初タッグについて質問を受けたチャン・チェンは「SABU監督とはほかの映画祭で会ったことがあって、初期の作品からファンでした。『ポストマン・ブルース』などノンストップな作品が強く印象に残っています。数年前に高雄映画祭で再会したことがきっかけでこの作品に出演することになったんです」と経緯を語り、青柳も「もともと監督の作品は何作も観させていただいていて、少しの役でもいいので出演したいと思っていたからうれしかった」と思いを口にした。
上映中は会場に笑い声が響き、シリアスなシーンでは会場全体が息を飲む場面も。エンドロールがスクリーンに映し出されると歓声が沸き立ち、1600名の観衆から3分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こった。SABUは「自分の狙ったところで反応があったのがうれしいですし、本気で観てくれている感じが伝わった」と手応えを感じた様子で、青柳も「素直に感情移入してくれている反応を見れてうれしかった」と感想を述べる。
また、この日を待ちわびていたという青柳は「率直に感動しましたし、興奮しました」と振り返り、「来たくても来られない場所だと思うので、すごくいい経験をさせてもらった」とコメント。SABUは「まだまだ面白いことや、もっともっとやりたいこともあるので、またベルリンに帰ってきたい」とさらなる意気込みを語った。なお授賞式は現地時間2月18日に行われる。
「レッドクリフ」シリーズや「ブエノスアイレス」のチャン・チェンが主演を務める本作は、日本・香港・台湾・ドイツの合作映画。台湾人の殺し屋ロンが、ヤクザの手を逃れてたどり着いた地方の街で台湾人女性リリーとその息子ジュンに出会い、新たな生活を築いていく。リリー役をイレブン・ヤオが、ヤクザに奪われた恋人を取り戻そうとする青年・賢次役を青柳が務めた。
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- ベルリン国際映画祭 公式サイト(英語)
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