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「キングコング」監督が樋口真嗣とオタトーク、宮崎駿やエヴァの影響も

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左からジョーダン・ヴォート=ロバーツ、開田裕治、樋口真嗣。

左からジョーダン・ヴォート=ロバーツ、開田裕治、樋口真嗣。

キングコング:髑髏島の巨神」の監督ジョーダン・ヴォート=ロバーツが来日。本日2月7日、東京・新宿ピカデリーでマスコミ向けに本編プレゼンテーションを行った。

本作は、巨大モンスター・キングコングが住む髑髏島を舞台にしたアクションアドベンチャー。大の日本好きだというヴォート=ロバーツは「焼酎大好き」と笑顔を見せ、「日本のアニメ、ビデオゲーム、マンガに触れて育ち、私のDNAの一部になっています」と挨拶。「いわゆる“キングコング映画”とは違うアプローチで、怪獣映画にインスパイアされて制作しました。日本の皆さんがどのように受け取ってくれるか非常に楽しみです」と期待を口にする。

まずはじめに2シーンが上映された。MIYAVI演じる日本軍戦闘機パイロット、グンペイ・イカリが登場する冒頭シーンでは「『キングコング』に刀を出してみてはどうだろうか」という自身のアイデアが反映されていると、ヴォート=ロバーツ。「モンスターの登場を待たせる映画は好きじゃない」と語るように、冒頭からいきなりキングコングを出現させている。続くシーンではキングコングがヘリコプターを鷲掴みにして大暴れ。ヴォート=ロバーツは「『地獄の黙示録』や『プラトーン』を意識し、この映画ならではのアクションを撮りたかった。本作の中でも象徴的なシーンです」と解説した。

さらにキングコング以外のさまざまなクリーチャーが姿を見せるシーンも上映。クリーチャーのデザインについて、ヴォート=ロバーツは「恐竜やエイリアンみたいなのは嫌だった」と打ち明け、具体的に「宮崎駿さんの作品に出てくるキャラクターをイメージしました。スピリチュアルで美しく、パワフルで恐ろしい。そんな存在にしたかったのです」と説明。また「千と千尋の神隠し」のカオナシと「新世紀エヴァンゲリオン」の使徒・サキエルをモチーフにしたというクリーチャーの話も。このほかヒントを得た作品として、1933年版の初代「キングコング」や、ゲームソフト「ワンダと巨像」といったタイトルも飛び出す。

イベントには「シン・ゴジラ」でメガホンを取った樋口真嗣も駆け付けた。まず樋口はMIYAVIの演じた役名“グンペイ・イカリ”に反応し、「なぜ“グンペイ”を知ってるんですか!?」とぶつける。質問に対してヴォート=ロバーツは「そこを指摘されたのは初めて! この映画には僕のオタク的要素をふんだんに盛り込んでいるんです」と声を弾ませ、ゲームクリエイターの横井軍平、そして「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジから取った名前であることを告白。さらに樋口は、爆撃シーンに「スター・ウォーズ」のサイズミック・チャージを意識した兵器が登場することなどマニアックな質問でヴォート=ロバーツを喜ばせ、「彼は本物ですから」と“オタクぶり”を絶賛する。そして「正統派な怪獣映画の予感。作品を通して貫かれる監督の美学にシンパシーを感じます」と伝えた。

本日、怪獣絵師・開田裕治が手がけた日本版ポスターのお披露目も。ヴォート=ロバーツは「本当に素晴らしいポスター。映画作りは孤独な作業だけど、たまにとてつもなく素晴らしい瞬間がある。このポスターはその瞬間の1つ。死ぬまで壁に飾りたい」と大絶賛。また開田は本ポスターに寄せ、「私が子供の頃に怪獣映画のポスターを見て感じた高揚感をよみがえらせようと思いました。特に今回のコングの巨大さ、人間など歯牙にも掛けない圧倒的な強さ、存在感が感じられるように描きました」とコメントしている。

「キングコング:髑髏島の巨神」は3月25日より全国ロードショー。キャストにトム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリー、ジョン・グッドマンらが名を連ねる。

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