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ディズニー / ピクサーが贈る本作は、2003年に公開された「ファインディング・ニモ」の続編。ナンヨウハギのドリーが、自身の家族を探すためカクレクマノミのマーリンやニモたちとともに繰り広げる大冒険を描く。
前作の公開時に「絶対に続編はやらない」と話していたスタントンは、「“never”という言葉は絶対に使ってはいけないと、この経験で学びました(笑)」と話す。またドリーを主人公にした理由を「前作で、もうこの物語は語り終えたと思っていたんです。でも2012年に3Dバージョンの確認のために前作を観たとき、ドリーのことが心配になっている自分に気付きました。物忘れが激しいことを謝り続けているドリーに、もう謝ってほしくない。周りから愛されていることに気付き、自分自身を愛してほしいと思いました」と明かした。
また前作に比べ成長したニモについて、スタントンは「物語の中では1歳しか歳を取っていないけれど、大海原を渡って戻ってきたという経験で10歳分成長しているのではと思っています」と考えを述べる。また「ニモはヒレが片方小さいというハンデがありながら、今までの経験で自分に自信を持っている。年齢は若いかもしれないけど、ドリーにも自信を持ってもらうために役割を果たしています」と語り、マクレーンも「ニモはドリーの能力を信じているので、マーリンにも理解してほしいと思っているんだ」と説明した。
ここで、日本語吹替キャストの
マーリン役を続投する木梨は、スタントンらを指しながら「厳しいアフレコを終えて日本の監督がチェックしたあと、こちらの偉い方たちがチェックするんです。そこからダメ出しが来て、録り直すための日にちまでピクサーさんに押さえられていました(笑)」と告白。それを受けタコのハンク役の上川は、ピクサー作品が大好きだったとのことで「自分が参加できるなんて、(スケジュールを)何日押さえられてたとしてもうれしかったです」とジョークを飛ばす。オーディションでジンベエザメのデスティニー役を手にした中村は「デスティニーは目が見えづらくて泳ぎが下手。でも前向きに考えている女の子です」とキャラクターを紹介した。
また吹替キャストがかぶっている各キャラクターの帽子をスタントンらが絶賛すると、木梨が勝手に「こんなに似合っている人たちはいない。できれば実写版で使いたいくらいだよ」と訳してみせる一幕も。
そして終盤には、登壇者たちが描いたキャラクターのイラストが、海の中を模したスクリーンに映し出された。そんな中、木梨は“ノーリン”や“シゲル”、“大山さん”といったオリジナルキャラクターのイラストを紹介し拍手を浴びる。さらに吹替キャストからスタントンとマクレーンへ、ニモとドリーが描かれた巨大提灯がプレゼントされた。
最後に室井が「これから暑い季節がやってきますが、まずは劇場に涼みにお越しください。そしてこの夏一番の思い出を作ってほしい」と挨拶。スタントンも「まずは、前作『ニモ』をご覧になった方々にありがとうと言いたいです。そしてその方々にはぜひ今回の『ドリー』も観に来ていただきたい。愛情で作った作品でもあり、『ニモ』の世界をさらに大きくした作品でもあります。じっくり楽しんでいただければ」と話し、会見は幕を閉じた。
「ファインディング・ドリー」は7月16日より全国公開。
※記事初出時、人名に誤りがありました。お詫びして訂正します。
※動画は現在非公開です。
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