「怒り」は、吉田修一の同名小説を「悪人」の
坂本は2015年8月に撮影現場を見学し、撮影された映像も確認。2016年3月に、「レヴェナント:蘇えりし者」でも使用したアメリカ・ワシントン州にあるチャペルで録音を行った。坂本への依頼は自身たっての願いだったという李は、「聴かせていただいた音楽の力で何ステップも映画が上がっていく瞬間をじかに見せていただいた。責任がさらに増している感じがあります」とコメント。坂本も「『怒り』は日本映画としては珍しくエンターテインメントに流されず、骨太でパワフルな映画になったと思います」と話している。
なお坂本が手がけた主題曲に、クロアチア出身のチェロデュオ2CELLOSが演奏で参加することも明らかに。彼らは「僕たちは2人とも映画やアニメなど、日本の文化が大好きなので、このプロジェクトに参加できてとてもワクワクしています」とメッセージを寄せた。
「怒り」は9月17日より全国ロードショー。
※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
坂本龍一 コメント
李相日さんと初めて仕事をした。
事前の噂では大変に難しい人だという。
実際に仕事をしてみると、なるほどしつこく、粘り強くこちらに様々な要求をしてくる。
しかしそれは「もっとよい方法があるのではないか」「もっとよくなるのではないか」という李さんの作品へのこだわりからくるものであり、モノを作る人間ならば当然の欲求であって、逆にそれがないのがおかしいと言わざるを得ない。
「怒り」は日本映画としては珍しくエンターテインメントに流されず、骨太でパワフルな映画になったと思います。
李相日 コメント
音ひとつひとつの響き、厚み、深みが想像以上に音が感情表現している。聴かせていただいた音楽の力で何ステップも映画が上がっていく瞬間をじかに見せていただいた。責任がさらに増している感じがあります。嬉しい責任ですけどね。
「怒り」……これは誰の目にも見えるわけではない。けど、間違いなく誰の側にもあるもの。
そんな雲をも掴み取ってしまうような鋭い感性が坂本さんには存在する。
映像から受けた刺激と、僕のゴタクに忍耐強く耳を傾け、ミリ単位に及ぶ緻密で壮大なサウンドが生み出される。
登場人物たちは多様な顔を見せ始め、シーンは様々な解釈を生じさせていく。もっと深く、もっと濃密に…
思えば、“坂本龍一”という名の大きさに呑まれぬよう自分を叱咤していた。
気付けば、呑まれたのは、「怒り」に臨む坂本さんの姿勢。剥き出しの、その情熱に。
2CELLOS コメント
このような日本映画の大作に、そして日本を代表する偉大な作曲家、坂本龍一氏とご一緒できて大変光栄です。
僕たちは2人とも映画やアニメなど、日本の文化が大好きなので、このプロジェクトに参加できてとてもワクワクしています。
※動画は現在非公開です。
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- 「怒り」公式サイト
- 「怒り」予告編
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