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園子温の個展が明日から開催、園が語る「『ひそひそ星』はまだまだ終わらない」

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「園子温 展『ひそひそ星』」の様子。

「園子温 展『ひそひそ星』」の様子。

本日4月2日、園子温による個展「園子温 展『ひそひそ星』」のトークイベントが東京・ワタリウム美術館にて開催され、園、アーティスト集団Chim↑Pomの卯城竜太、エリイが出席した。

本展に先駆けて、2015年6月に東京・高円寺にてChim↑Pom主催で行われた「ひそひそ星」展。園は「高円寺は(1990年代に園が主宰した路上パフォーマンス集団)東京ガガガの拠点でもあったので、当時をほうふつとさせるワイルドなものにしたかった。Chim↑Pomさんから、あっ、“さん”って付けちゃった(笑)。お誘いがあったのがうれしくて、ものすごく力を入れて作った」と同展を振り返った。

続いて卯城が「東京ガガガはとにかく暴れん坊だったんですよね?」と尋ねると、園は「映画をやめたいなって思ったときに思いついた遊びだった。渋谷のスクランブル交差点に大きな横断幕を張り巡らせて、車も人も止めて大騒ぎしようっていうダメな感じの(笑)。2年くらいやっているうちにメンバーが2000人くらいになっちゃった。警察とやりあったりもしたんだけど、そのうち署長の娘も『面白そうだ』って参加しちゃって」と答え、当時を懐かしむ。さらに「警察に『デモ申請しろ』って言われたことがあったんだけど、目的の欄に書くことがないんで“ポエム”って書いて。『ふざけるな!』って怒られちゃいました」と明かし笑いを誘う場面も。それを受けて卯城は「エリイちゃんも路上でデモ申請して結婚式を行ったときに、目的は“愛”って書いてました!」と明かす。

話題は園の監督最新作「ひそひそ星」へ。園は「シナリオは25年前に書いたもので、現在の商業にまみれきった僕が全部を振り出しに戻そうという決意を込めて作った。完成させたくなかったんだけど、もしも完成した場合は土の中に深く埋めて何百年か眠らせたくて。人類の思い出を配達する宇宙船の話だから、この作品自体が自分の思い出としてほかの時代に配達されたらいいなって思っていた」と述べる。エリイは「私、3回違うバージョンを観た! 観たことない映画だし、歴史的な1本になるなと思った」と、卯城は「淡々と現実を見せられるSFみたいな感じがした。音がとにかく印象的ですよね」と本作についてそれぞれコメントした。

そして最後に園は「『ひそひそ星』には僕が未来に作る映画の全部が詰まっている気がする。絵コンテを読み返すと(映画にできる)要素がまだたくさんある。まだまだ『ひそひそ星』は終わらないなって思う」と語り、トークイベントは終了した。

なお、トークイベントの前には本展の内覧が実施された。展示は同館の2階から4階にわたり、「ひそひそ星」に登場する人々の日常を影絵で表したシーンの再現作品、映画撮影時に使用した台本、東京ガガガから生まれた「ハチ公プロジェクト」のインスタレーション作品、『ひそひそ星」の絵コンテ全555枚などが並ぶ。

「園子温 展『ひそひそ星』」は、明日4月3日から7月10日までワタリウム美術館にて開催される。「ひそひそ星」および園を追ったドキュメンタリー「園子温という生きもの」は5月14日よりロードショー。

園子温 展「ひそひそ星」

2016年4月3日(日)~7月10日(日)東京都 ワタリウム美術館
※毎週月曜休館
開館時間 11:00~19:00
※毎週水曜は11:00~21:00
料金:一般 1000円 / 学生(25歳以下)800円 / 小・中学生 500円 / 70歳以上 700円 / 大人ペア券 1600円 / 学生ペア券 1200円

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