アピチャッポン「光りの墓」公開日決定、上映初日には監督とのSkypeトーク企画も

アピチャッポン・ウィーラセタクンが手がけた「光りの墓」の公開が3月26日に決定した。

本作はタイ東北部の仮設病院を舞台に、謎の病に侵された兵士たちと施設の地下に眠る王の墓との因果関係を描く物語。病院を訪れたジェンは、原因不明の“眠り病”患者たちの魂と交信できる不思議な能力を持つ女性ケンと知り合い交流を重ねる。やがてジェンは眠り病に関するある秘密に気付く。ジェン役を「ブンミおじさんの森」のジェンチラー・ポンパス、女性ケン役をジャリンパッタラー・ルアンラムが演じている。

タイの社会状況を表した本作についてアピチャッポンは「現在のタイ軍事政権下における環境が、公の場で私が自分の映画について語ることを不可能にしている。タイで長編映画を作るのはこれが最後だ」とコメントを寄せている。

「光りの墓」の公開初日となる3月26日には、上映劇場にてアピチャッポンとSkypeトークができる企画が実施される。また東京のシアター・イメージフォーラムに来場した先着150名に、タイカレーの缶詰「チキンとタイカレー（イエロー）」をプレゼント。詳細は公式サイトにて確認しよう。「光りの墓」は東京のシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次ロードショー。