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第39回モントリオール世界映画祭に正式招待されるなど海外でも注目を集める本作は、駅の落とし物預かり所で働く青年の人生が、母親の自殺をきっかけに少しずつ変化していくさまを描いたヒューマンドラマ。本作で監督デビューを果たした柳沢が「監督の柳沢です。えっと……えっと……。今日は皆とここに並べてよかったです」と緊張した様子でおどおどと挨拶をすると、「小学生か!」と中村からのツッコミが飛ぶ。
劇中で兄弟役を演じた新井との共演に関して、中村は「役者として新井さんと対峙するという経験はとてもスリリングでしたし、すごいぜいたくでした」と述懐。その言葉に新井は照れたように笑う。ほぼノーメイクで役に挑んだことについて聞かれた佐々木は「メイクさんにスキンケアをいっぱいやってもらいました」と笑い、「新しい佐々木が観れるんじゃないかなと思います」と観客にアピールする。
中村と殴り合うシーンについて質問を受けた菅田は「いろんなことがあって倫也さんを殴ることになるんですけど、倫也さんの流し目にイラッとしたことを覚えています」と振り返る。「あれは倫也さんのせいです。だから……そうです、あれは倫也さんのせいです」と言葉を続ける菅田に、「なんで2回も言うんだよ」と中村が満面の笑みで返し、仲のよさをのぞかせた。ほかの登壇者たちの楽しげな様子を見守っていた松重は「現場でも今みたいに和気あいあいと楽しそうにやってたかなと思うんですけど、映画は暗いですよ」と述べ、“将暉”と大きく書かれたうちわを手に持つ観客に視線を送りながら「帰り(うちわを)どうしていいかわからなくなるんじゃないかな」と冗談交じりに語り、登壇者と観客の笑いを誘う。
最後に観客へ向けて一言を求められた中村は「文化も言葉も違う観客の方が『とてもよかった』と言ってくださいました。そういう力がある作品ができあがったと思っております」とモントリオール世界映画祭を振り返り、「自由に楽しんで帰っていってもらえれば」と呼びかけた。
「星ガ丘ワンダーランド」は3月5日より全国ロードショー。
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西森路代 @mijiyooon
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