大友良英、渡辺大知ら「LIVE! LOVE! SING!」ライブで特別セッション

「LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版」の公開記念ライブが、1月13日に東京・Super Deluxeにて開催された。

本作は、震災の影響で離ればなれになった同級生たちが再会し、福島の立ち入り制限区域内に建つ母校の小学校へタイムカプセルを掘り起こしに行くロードムービー。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のディレクター井上剛がメガホンを取り、キャストにはE-girlsの石井杏奈、NMB48の木下百花、柾木玲弥、前田航基が名を連ねる。

ライブの前半には、本作の音楽を手がけた大友良英とSachiko M率いるLLSスペシャルバンドが登場し、劇中曲「LIVE! LOVE! ROCK!」「LIVE! LOVE! SING!」「タイムトラベル」をパフォーマンス。続いて大友が「井上監督にジミヘンっぽい曲を作ってくださいと言われて、普段書かない譜面を書いて作ったのに劇中で使われなかった」と明かす「フェローズ」、「劇中では部分的にしか使われず、サウンドトラックCDにも一部分しか収録されていない」という「インビジブル」が奏でられると、会場は異様な熱気に包まれた。

「歌」をテーマにした後半には、ゲストボーカルの二階堂和美、黒猫チェルシーの渡辺大知がステージに呼び込まれる。劇中で歌手役を演じた二階堂は「GIGつもり」を、神戸出身の教師を演じた渡辺は神戸復興の願いを込めた歌「しあわせ運べるように」をそれぞれ歌唱。そのほか大友が音楽を手がけた「あまちゃん」の劇中曲「地元に帰ろう」をリメイクした「地元に帰ろう音頭」や、「かぐや姫の物語」の主題歌「いのちの記憶」、渡辺の主演作「色即ぜねれいしょん」の主題歌にもなった村八分の楽曲「どうしようかな」など、この日限りのスペシャルセッションが繰り広げられる。

そして終盤には、渡辺が「関わった人たちが苦しい思いもしながら、いいものを作ろうとみんなで必死になってできあがった作品です。たくさんの想いが詰まった映画なので、ぜひ劇場で観てください！」と映画をPRする。アンコールには再び「GIGつもり」が演奏され、盛況のうちにライブは終了した。

「LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版」は、1月16日から福島・フォーラム福島、大阪・シネマート心斎橋、兵庫・元町映画館にて先行公開される。1月23日より全国順次ロードショー。

「LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版」公開記念ライブ 2016年1月13日 Super Deluxe セットリスト

01.LIVE! LOVE! ROCK!
02.LIVE! LOVE! SING!
03.タイムトラベル
04.フェローズ
05.インビジブル
06.GIGつもり
07.地元に帰ろう音頭
08.いのちの記憶
09.女はつらいよ
10.しあわせ運べるように
12.どうしようかな
13.LIVE! LOVE! SING! ロングバージョン
＜アンコール＞
01.GIGつもり