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二宮扮する浩二が通っていたという設定の長崎大学医学部。元長崎大学長の土山秀夫氏と山田による対談の後で登壇した二宮は、現役医大生たちを前に「映画の中では皆さんの先輩ということで、気になることがあればいつでも聞いてください(笑)」と挨拶する。浩二の母親を演じた吉永は、親戚が長崎大学医学部の卒業生であり、戦争から帰ってきたあとも長崎でドクターをしていたと明かして「とても懐かしいところに帰ってきた気持ちです」と目を細めた。
また山田は、浩二のモデルになった土山氏から青春時代のエピソードを聞き、作品に盛り込んだと明かす。二宮は土山氏との再会に「長崎に戻ってきたな、という感じがありましたね」としみじみ。すると山田が「よく見ると土山先生もとても美男子なんです。若い頃は二宮くんよりカッコよかったかもしれないね」と付け加えて、土山氏から「無理なさらないでください」と懇願されていた。
続いて山田、吉永、二宮はユナイテッド・シネマ長崎で開催された舞台挨拶へ。本作の英題「NAGASAKI: Memories of My Son」に込めた思いについて、山田は「ナガサキはヒロシマに並んで国際的な、人類の歴史の中で特出すべきビッグネーム。そういう地名を入れたほうがいいんじゃないか、とこれにしました」と説明する。「いいタイトルだと思います」とうなずく吉永が「私の心の中を表したような。撮影が終わって、二宮さんとなかなかお会いできず寂しく思ってますから」と打ち明けると、二宮は「本当にありがたいですね……。これからも一生懸命働きたいと思います」と宣言。
本作は、亡くなったはずの息子が突然母親の前に現れるところから物語が展開していく。吉永は「生きていない人とお芝居するなんて初めてですし、なんだか不思議な楽しみがありました」と振り返る。対する二宮は「僕は現場が終わると毎回生き返ったような気がしていましたよ。ちょっと舞台みたいな。僕は母としかしゃべらないので、貴重な、特殊な作品になりました」と語った。
最後に二宮が「僕を応援してくれている若い世代、戦争を体験したことのない人たちに見てもらうのが僕の使命でもありますので……」と思いの丈を口にしていると、山田から「でも年配の人のファンもいるよ? 92歳のおばあちゃんとか」との言葉が。二宮は「そうですね!」と即座に反応し、「では年上の世代の方にも観ていただくのが使命ですので。皆さん大切な人と観ていただきたいと思います」と広い世代へ呼びかけた。
「母と暮せば」は12月12日より全国ロードショー。
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