舞台「父と暮せば」および「戦後“命”の三部作」の製作発表が、本日4月16日に東京・紀伊國屋ホールで行われ、映画「
イベントには、
10月上演の「母と暮せば」の監修を務める山田は「『母と暮せば』の映画化を委ねられたとき、僕が作らなきゃいけない、大変な機会を得たんだと思いました」と振り返り、舞台版について「井上さんに負けないくらいの脚本を書くというのは大変なチャレンジだと思いますが、畑澤聖悟さんという優れた作家が引き受けてくださったと聞いて安心してます」と期待を寄せた。
1994年の初演より「父と暮せば」に参加する鵜山は、「いつの間にか父親の竹造の目線にシフトしていました。この話を我々が伝えないでどうする、という父親の目線です」と思いを語る。竹造を演じる山崎は「プレッシャーを感じた」と打ち明けながらも「未熟で微力ですが、一生懸命に竹造を演じようと思っています」と宣言し、娘・美津江役の伊勢は「戦争が題材ですが、父と娘の愛情あるあったかいお話という印象も残っているので、大切に演じさせていただきたいです」と意気込んだ。
また山田は、井上ひさしが「父と暮せば」の脚本を書くにあたり、広島に通い手書きでメモを残していたことに触れ「僕も資料館に行って膨大な記録を見たとき、井上さんのまねをし、大事なところはノートに書き写しました」と明かす。続けて「この人たちが生きていたら、どんな人生を過ごしていたんだろう?と思うことが大事なんだと。記録から命についてのイメージをかき立てる。そんなことをしきりに思ったものです」と述懐した。
こまつ座「父と暮せば」は、6月5日から17日まで東京・俳優座劇場にて上演。また「母と暮せば」は10月に東京・紀伊國屋ホールで上演後、12月まで全国各地で公演を行う予定だ。
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