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瀬戸康史、「命を懸けて作った」とモントリオール世界映画祭で「合葬」をPR

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「合葬」第39回モントリオール世界映画祭記者会見の様子。左から瀬戸康史、監督の小林達夫。

「合葬」第39回モントリオール世界映画祭記者会見の様子。左から瀬戸康史、監督の小林達夫。

現地時間9月3日、カナダで開催中の第39回モントリオール世界映画祭にて杉浦日向子の同名マンガをもとにした「合葬」の記者会見およびプレミア上映会が行われ、監督の小林達夫とキャストの瀬戸康史が出席した。

この映画祭のワールドコンペティション部門に正式出品された「合葬」は、幕府の解体に反対し戦った彰義隊の若者たちの短い生涯を描いた青春群像劇。瀬戸のほかには柳楽優弥、岡山天音らが出演に名を連ねる。

記者会見で劇中の若き侍と現代の若者たちの共通点を尋ねられた瀬戸は「柳楽優弥さんが演じた極という人物は、皆が思う“THE SAMURAI”で、自分の仕えている人のため、自分の志のためにまっすぐに生きている人物。一方、僕が演じた柾之助は、現代人に一番近い考えを持っている人物かと思います。自分の居場所を探しながら、日々迷い、悩み……。そういうところが今を生きている僕らとの共通点だと思います」と真摯に答える。また、時代劇をテーマにした理由を問われた小林は「若者たちが知らない間に戦争に巻き込まれるという構図は、どの国でもどの時代でも共通するテーマ。現代劇でこのテーマを描くと作家の主義主張やマニフェストとして作品を捉えられがちだが、時代劇で描くことによって世の中に何かを問うというよりも、寓話的、象徴的に見ていただけるのではと思いました」とコメントした。

そしてプレミア上映前の舞台挨拶にて、小林は「約260年続いた江戸時代が終わり、明治へと移り変わる激動の時代に、どんな人々がいて、どんな青春があったのかを描いています。普遍的な時代の出来事として観ていただけたらうれしいです」と観客に語りかける。そして瀬戸は流暢なフランス語で「映画では侍が世の中から姿を消そうとしている時代に、彼らの日常や、迷い、悩みながらも志のために戦っている姿を描いています」と本作をPR。そして「私にとって『合葬』は1シーン、1シーン、セリフ一言、一言に命を懸けて作った映画です」と、作品に込めた思いを述べた。

「合葬」は9月26日より全国でロードショー。

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