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フランス映画祭が閉幕、観客賞は聴覚障害のある家族の絆描いた「エール!」が受賞

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「エール!」ティーチインの様子。左からエリック・ラルティゴ、ルアンヌ・エメラ。

「エール!」ティーチインの様子。左からエリック・ラルティゴ、ルアンヌ・エメラ。

6月26日から4日間にわたって開催されていたフランス映画祭2015が、昨日29日に閉幕。上映後に集計したアンケートによって決定する観客賞は、エリック・ラルティゴの監督作「エール!」が受賞した。

「エール!」はフランスの田舎町を舞台に、高校生の娘ポーラ以外の全員が聴覚障害のあるべリエ家の絆を描いた人間ドラマ。教師に歌の才能を見出されるものの、家族を思って夢をあきらめようとするポーラの歌声が、聴こえないはずの家族の耳に届くまでを追う。主人公のポーラ役を新人女優のルアンヌ・エメラが演じ、そのほか「しあわせの雨傘」のカリン・ヴィアール、「タンゴ・リブレ 君を想う」のフランソワ・ダミアン、「ゲンスブールと女たち」のエリック・エルモスニーノらが出演している。

6月26日の上映後に行われたティーチインには、ラルティゴとエメラが出席。エメラが観客に「フランスと日本の手話は違いますか?」と尋ねると、客席にいた聴覚障害のある男性は手話で「ブラボー! すべて理解することができました」と返答した。それを目にしたラルティゴは「もし健聴者が日本語を覚えようと思ったらきっと15年くらいはかかってしまうと思います。でも手話を使ったら、外国に行っても1日、2日でコミュニケーションをとることができるんです。これは本当にすばらしいことだと思います!」とにこやかな表情で語った。

「エール!」は10月31日より全国でロードショー。

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