謎多きトップモデルの実像に迫る、山口小夜子のドキュメンタリー

2007年に逝去したファッションモデル、山口小夜子のドキュメンタリー「氷の花火 山口小夜子」が、今秋に公開される。

1970年代初頭よりパリやニューヨークのショーで活躍した山口小夜子。1973年には資生堂と専属モデル契約を結び、数多くの広告に登場したことでその名が広く知られるようになった。モデル以外にも演劇やダンス、衣装やジュエリーのデザインなど多岐にわたって活動し、鈴木清順の監督作「ピストルオペラ」や木村威夫の監督作「馬頭琴夜想曲」へ出演する映画女優の顔も持っていた。

本作の監督を務めるのは、山口と親交のあった松本貴子。生前の山口を知る人物へのインタビューに過去の貴重な映像を織り交ぜ、没後8年が経過した今でもなおミステリアスなモデルとして人々の記憶に残り続ける、山口小夜子の足跡をたどっていく。

なお「山口小夜子 未来を着る人」展が、6月28日まで東京都現代美術館にて開催中。東京・SHISEIDO THE GINZAでは「赤、小夜子と踊る。」をテーマとした特別展示が6月16日まで行われている。